「グラミー賞」3度のパーカッショニスト小川慶太さんも出演 ジャズの街で30年超の歴史ある「させぼJAZZ」が8月25日開催

AI要約

佐世保でのジャズライブの歴史とバンドの活動について紹介。

今年も開催される「させぼJAZZ 2024」の出演者やイベント内容について詳細。

佐世保のジャズライブを支える実行委員会の活動や未来への展望。

「グラミー賞」3度のパーカッショニスト小川慶太さんも出演 ジャズの街で30年超の歴史ある「させぼJAZZ」が8月25日開催

 ジャズの街、と聞いてどこを思い浮かべるだろう。国内で初めてプロのバンドがジャズを演奏したのは1923年の神戸。北九州・門司でも戦前からライブがあった。長崎県佐世保でジャズが盛んになったのは、米海軍基地が置かれた終戦後。朝鮮戦争を契機に軍関係者向けのキャバレーなどが増え、全国から演奏家が集まった。その歴史を現代につなぎ、30年以上続くライブが、今年も8月25日にアルカスSASEBOで開かれる。 (重川英介)

 タイトルは「させぼJAZZ 2024」。米音楽界最高の栄誉とされる「グラミー賞」を3度受賞したパーカッショニストの小川慶太さん=佐世保市出身=が昨年に続いて出演。気鋭の新進ドラマー山近拓音さん=同=も参加する。

 ステージに立つ4ユニットの出演は、小川さんの呼びかけで実現。実行委員会は「豪華なメンバーがそろった。佐世保以外ではあり得ない夢の共演」と胸を張る。

 佐世保を舞台にしたジャズライブは1991年、市内でジャズ喫茶を経営していた山下ひかるさん=2016年に死去=を中心に、市民有志が始めた。当初は海を望む野外ステージが会場。場所やタイトルを変えながら、19年まで29年連続で開催した。コロナ禍による休止を経て、昨年夏に30回目を開いた。山下さんは生前、雑誌のインタビューで「佐世保にはジャズの雰囲気もあるし、海のイメージもいい。この街には音楽が似合う」と語っていた。

 現在の実行委メンバーは16人。委員長の納所佳民さん(60)は「ジャズの街、佐世保の醸成につなげたい」と意気込んでいる。

   ◇    ◇

 今年のライブはアルカスSASEBO大ホールで正午から午後7時まで。全席自由で大人5千円、高校生以下2500円(当日はいずれも500円増)。ライブに先行して、「させぼ街角ジャズ」と銘打ち、市中心部でさまざまなユニットがジャズを演奏。ライブに向けて雰囲気を盛り上げる。一部を除き無料。

 7月13日午後3、4時(十八親和銀行佐世保本店前)▽19日午後6、7時(JR佐世保駅ホーム、ホーム入場料170円)▽27日午後3、4時(まちなかコミュニティ前)▽8月4日午後1時15分、2時15分、3時15分(九十九島パールシーリゾート)▽11日午後3、4、5時(島瀬公園)。