さーて、6月はどんな展示に行こうかな。

AI要約

人間は人形とともにその歴史を歩んできた。本展では「ひとがた」を生み出す謎に迫り、多彩な作品や制作者の展示が紹介される。

版画に焦点を当てた展示では、幻想的な世界や独自の地平を描く作家たちの作品を体験できる。

フィリップ・パレーノの作品に触れることで、神秘的で無二の世界への旅が始まる。

さーて、6月はどんな展示に行こうかな。

土偶からアクリルスタンドまで。人間は人形(ひとがた)とともにその歴史を歩んできた。人はなぜ「ひとのかたち」を作るのか、そこにどんな祈りが込められているのか。「ひとがた」を生み出す謎へと迫る本展では、各時代ごとの充実した解説や、土井典、高橋操、大森記詩、滋賀県の障がい者施設「やまなみ工房」と神奈川県にある「嬉々‼CREATIVE」の制作者らによる「ひとがた」の展示などが紹介される。そのフォルム(かたち・かた)の多様さに着目し、それらを生み出した心と精神性の多彩さ、表現の豊かさ、不思議さに圧倒されに行こう。

ひとはなぜ ひとがたをつくるのか

会場:横浜人形の家

会期:2024年4月6日(土)~6月30日(日) 

時間:9:30~17:00(※入場は16:30まで)

料金:大人・高校生以上1000円、小中学生500円

休み:月曜日(※月曜日が祝日の場合は開館し翌火曜日に振替休館)

彫刻や細工を施した版を転写することから、ときに鏡にたとえられる版画。それは作者の内面をも映し出すのか、不可思議なモチーフや奇妙なフォルムなど、幻想的な世界が描かれることもしばしば。本展でテーマとされている「フラヌール(遊歩者)」とは、そんな独自の地平をさまよい歩く作家のことを指す。町田市立国際版画美術館の魔力のもとに集う作品たちを堪能し、内なる宇宙を解き放ちにゆこう!

幻想のフラヌール―版画家たちの夢・現・幻

会場:町田市立国際版画美術館

会期:2024年6月1日(土)~9月1日(日)

休み:月曜日 ※7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館

時間:10:00~17:00/土・日・祝日は10:00~17:30(※入場は閉館30分前まで)

料金:一般800円、大・高生400円※中学生以下は無料

「絵のない絵本」はアンデルセンだが、自分の作品を「カメラのない映画」と例えるのは現代のフランス美術を代表するアーティストの一人、フィリップ・パレーノだ。空間を自由に漂うバルーンの魚や、自ずと音を奏でるピアノ、何かを語るように明滅するランプ……。神秘的で無二の世界に迷い込んでみれば、あらゆる場所と空間をめぐる精神と感覚の旅のはじまりだ!