新千円札の「神奈川沖浪裏」登場 岡山、北斎と広重展三十六景そろう

AI要約

江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」シリーズの特別展が岡山県立美術館で開催中。新千円札の図柄として注目される「神奈川沖浪裏」が展示され、ファンが訪れている。

「神奈川沖浪裏」は大波と富士山をダイナミックに表現した北斎の人気作品。訪れた人たちはその魅力に惹かれている。

展示では北斎と広重の作品213件が展示され、歌川広重との関連性も紹介されている。全46図を見ることができるのは6月30日まで。

新千円札の「神奈川沖浪裏」登場 岡山、北斎と広重展三十六景そろう

 江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」シリーズの一つ「神奈川沖浪裏」が14日、岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で開催中の特別展「北斎と広重 冨嶽三十六景への挑戦」に登場した。新千円札の図柄に採用されることで注目される傑作。同シリーズの全46図が勢ぞろいし、待ちかねたファンらが続々と訪れた。

 「神奈川沖浪裏」は、出版時評判となり、36図の完成後10図が追加された「冨嶽三十六景」の中でも屈指の人気を誇る。船をのみ込むほど高くせり上がる大波と、奥に鎮座する富士山をダイナミックな構図、色彩で表現。訪れた人たちは、時を超え伝わった名作に熱い視線を送っていた。

 同展は、江戸東京博物館所蔵の計213件を展観。北斎と「東海道五拾三次之内」で知られる歌川広重の軌跡をたどる。山陽新聞社など主催。7月7日まで。一部展示替えのため、全46図がそろうのは6月30日まで。