【顔が動かなくなる!?】ハイフ、ボトックスなど美容医療をやり続けるデメリットを医師が解説!

AI要約

糸リフトは人気の美容医療で、即効性があるが失敗のリスクも高い。糸を挿入して顔を引き上げる方法で、リフトアップに効果があるが2年間のガマンが必要。

糸リフトの失敗例として、糸が透ける、顔が引きつる、口が開けづらくなるなどが挙げられる。リフトアップを考える際には他の低リスクな方法も検討すべき。

痩せ型の人や若い世代は糸リフトのリスクが高く、アレルギー反応や皮膚硬化の可能性があるため注意が必要。

【顔が動かなくなる!?】ハイフ、ボトックスなど美容医療をやり続けるデメリットを医師が解説!

その即効性にはまり、愛好者が急増している美容医療。でもそれってやり続けていいの? 失敗しないの?今回は、今人気の糸リフトについて、プロに直撃!

慶田朋子先生

銀座ケイスキンクリニック院長・美容皮膚科医

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。オーダーメイドな美容医療を求め、多くの美容に悩む女子が相談に訪れる。わかりやすい解説はメディアでも大好評。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)ほか。

【糸リフト】

\どんな美容医療?/

細い糸を挿入して顔を引き上げる

細い糸を皮下組織に挿入して顔を引き上げる糸リフト。糸の挿入時に針で開けたほどの穴があく程度なので、切らないフェイスリフトとも呼ばれる。頬のたるみやほうれい線など、リフトアップに即効性を求める人に人気。

失敗したら2年のガマンは必須

慶田朋子先生

溶ける糸を使用した場合、直後はキュッと顔が上がりますが1ヵ月もするとゆるんできます。もし顔が引きつれるなどの失敗をしてしまっても、糸が溶けるまでの約2年間はガマンしなくてはならないと心得ましょう。

慶田朋子先生

挿入した糸が表情筋の動きを妨げて表情が不自然になったり、口を開けづらくなったり、引っ張りすぎてへこみが出たり、糸リフトはリスクが高い治療です。リフトアップが目的なら、もっと低リスクの方法がないか医師に相談してみましょう。

猫のひげのように糸が透けていた

慶田朋子先生

飲食店で隣に座った女性の頬に、青い糸が3本透けていたのを見かけました。机の角に頬を当てて寝ていたの?というほどへこんでいたり、鼻から糸が出てきた、などもよくある失敗例。顔の一部を強く引っぱるので、顔のどこかに無理が生じて、失敗したと実感する患者さんが多いようです。

効果のわりにリスクが高い

慶田朋子先生

やせ型さんは糸が顔の表面に響きやすいことが多いですし、30代以下の若い世代のほうが糸によるアレルギー反応が起こりやすく、糸のまわりの細胞が線維化して時間がたってから皮膚が硬くなるなどの問題が起きることも。若い人ほどリスクが高いのでおすすめしません。

イラスト/大窪史乃 取材・文・構成/山本美和

Edited by 岡部 奈央子