映画「ゴジラ‐1.0」の震電は「コックピットだけ復元」のはずだった…山崎貴監督がエピソード披露

AI要約

米アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した「ゴジラ‐1.0(マイナスワン)」の山崎貴監督が福岡県筑前町でトークショーを開催。

山崎監督が映画制作と町との関わりについて語り、実物大模型「震電」のエピソードも紹介。

町が実物大模型を買い取り、映画制作に貢献したことが歓声を受ける。

 米アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した「ゴジラ‐1.0(マイナスワン)」の山崎貴監督のトークショーが、福岡県筑前町のめくばーる町民ホールであった。

 メガホンを取った「永遠の0(ゼロ)」が公開された際に、大刀洗平和記念館で記者会見を開くなど、町との関わりが深い山崎監督。「ゴジラ‐1.0」の撮影のために製作された旧日本海軍の局地戦闘機「震電」の実物大模型を町が購入し、2022年から同記念館に展示している。

 トークショーは1日に開催。旧夜須町と旧三輪町の合併で町が誕生して来年3月で20年を迎えることから企画された。山崎監督はユーモアを交えながら幼少期からの歩みを語り、映画「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」との出会いから、映像の世界を志すようになったと述べた。

 「ゴジラ‐1.0」で重要な役割を果たす震電について、予算の関係で実物大模型製作の許可がなかなか下りなかったというエピソードを披露。町が撮影終了後の買い取りに手を挙げたことで風向きが変わり、実現できたとし、「(買い取りがなければ)コックピットだけの復元になるはずだった。実物大模型の前で(俳優が)お芝居できたことは映画を豊かにしてくれた」と感謝すると、聴衆から大きな歓声が起きた。