「学生時代の女友達がつまらなくなった」30代の女友達悩みにジェーン・スーさん×堀井美香さんが意見!

AI要約

大学時代の親友は子どもがいる母親になり、興味が変わってしまったことに寂しさを感じる主人公。しかし、友情は相手の変化を尊重し、共通点や新たな面白さを見つけることが大切であるとアドバイスされる。

友達との接点は一部分に過ぎず、相手の人生や感性を尊重し理解することが友情の維持につながるというメッセージ。

互いの違いを受け入れ、対等な関係を築いていくことが、友情の成長と豊かさに繋がることを示唆。

「学生時代の女友達がつまらなくなった」30代の女友達悩みにジェーン・スーさん×堀井美香さんが意見!

仕事、結婚、出産…などなど、環境の変化によって女友達との関係性や距離感にも変化が訪れる悩み多き30代。ジェーン・スーさん×堀井美香さん、頼もしい二人の先輩が、友情厄年の乗り越え方をビシッと解決! 今回は「学生時代の女友達がつまらなくなってしまった」お悩みについて。

大学時代の親友は3歳と0歳の2児の母。学生時代の彼女は芸人さんやアイドル、テレビ番組などに興味がなくて、無名の画家や映画監督に詳しかったり、団鬼六を崇拝する面白い人でした。尊敬していたし、自慢の友達だったんです。でも最近では子ども向けアニメしか見てないという状態に。「とがったところ、どこ行った?」と寂しく感じます。大人になった一方、ある部分は退化しちゃったような感覚で。会っても話題が減り「つまらない」と思ってしまうのが悲しいです。

スー 言いたいことはわかるし、つまらなくなったと思うのは自由。でも見ている作品が変わってしまったくらいでその子の価値を上げたり下げたりするのはちょっと違うと思う。そこで関係が変わってしまうとしたら、サブカル友達としてしか見ていなかったんじゃないかな。大学時代にその子を「面白い」「友達でいたい」と思った理由って、きっとそこだけじゃないと思うから。相手も自分と同じ生活者であり、悩みがあり、エゴがあり、汗をかき、涙を流しながら愛情と理想を持って毎日を生きている一人の人間なんです。そうとらえたら友達に対する考えも変わってくると思し、相手の人生にもっと思いをはせられると思います。繰り返しになるけど、自分と友達との接点はほんの一部分しかないと思っておいたほうがいいんです。

堀井 そもそもなんで子ども向けアニメを見ている人をつまらないと決めつけるのかな。友達は多分、完全に面白いままだと思いますよ。その人なりの感性でちゃんとそのアニメをとらえていると思います。だって団鬼六が好きだった人だもん。ほかの人とは違う角度で見ているはずですから。断絶せずにどこが面白いか話を聞いてみたら、また違う世界が広がるかもしれません。

スー もしかしたら自分が持っていないものを友達が手にしたことがどこか悔しいのかも? あなたは昔の基準のまま生きているから、「あれ、あっちのほうが正解なのかな?」と不安になったのかもしれません。私自身も子どもがいないしあまり興味がないので、子どもがいる友達と共通の話題がなくなったら、家に遊びに行かずに一緒にどこか外に出かけてみると思います。子どもに手がかかって大変なら、私がちょっと見ているだけでも友達の気が休まるかもしれないですしね。本当に大切な友達だとしたら、その変化についても尊重できるし、寿(ことほ)げると思います。

「団鬼六好きが語る子ども向けアニメの魅力を聞いてみて!」 堀井美香

「本当に大切な友達なら、その変化を尊重し、寿げるはずです」 ジェーン・スー