上空から「ワンワン」と音声 植物食い荒らすシカを追い払うのは「ドローン」

AI要約

滋賀県米原市は、伊吹山の貴重な植生を食い荒らすニホンジカをドローンで追い払う取り組みを開始した。

山頂付近の「お花畑」には高山植物など貴重な植生が広がり、ドローンを使用してシカを追い払う作業を行っている。

シカを発見すれば観光客のいない早朝などに作業を行い、効果的にシカの侵入を防止することが今後の計画である。

上空から「ワンワン」と音声 植物食い荒らすシカを追い払うのは「ドローン」

 滋賀県米原市は、伊吹山の貴重な植生を食い荒らすニホンジカをドローンで追い払う取り組みを本年度から始めた。このほど山頂付近で作業を行い、一定の成果を収めた。

 山頂付近の「お花畑」には高山植物など貴重な植生が広がり、市は、シカが侵入しないよう積雪期以外は防護柵で囲っているが、一定数が入り込むという。これまでは職員らが追いかけるなどして追い払っていたが、省力化の観点からドローンを導入した。

 伊吹山ドライブウェイの開通を控えた4月中旬には、2機を使って作業した。シカが嫌がる犬の鳴き声を上空のドローンから出して追い払う仕組み。山頂付近で操縦する職員がドローンを近づけて鳴き声を出すと、斜面にいたシカ2頭が走って逃げる様子が確認された。

 今後もシカを発見すれば、観光客がいない早朝などに作業するとしている。

(まいどなニュース/京都新聞)