ペイパルがソラナでステーブルコインPYUSDを展開

AI要約

決済大手ペイパル(PayPal)のステーブルコインPYUSDは、イーサリアムブロックチェーンで初めて発行されてから約1年後にソラナブロックチェーンでも展開されることになった。

ペイパルのブロックチェーン担当上級副社長であるホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ(Jose Fernandez da Ponte)氏は、イーサリアムの速度やコスト面での課題を挙げ、ソラナブロックチェーンでの展開の意義を強調している。

さらに、PYUSDはソラナブロックチェーン上で獲得した新たな長所や利点についても取り上げられており、その可能性に期待が寄せられている。

ペイパルがソラナでステーブルコインPYUSDを展開

決済大手ペイパル(PayPal)のステーブルコインPYUSDは、イーサリアムブロックチェーンで初めて発行されてから約1年後にソラナブロックチェーンでも展開されることになった。

ソラナブロックチェーンでの展開により、有名ブランドであるペイパルが支えているにもかかわらず人気が出なかった小規模のPYUSDに改めて関心が集まる可能性がある。PYUSDはイーサリアムブロックチェーンで約8600人が保有しており、時価総額は4億ドル(約620億円、1ドル155円換算)未満だ。これは、暗号資産ネイティブ企業であるサークル(Circle)やテザー(Tether)といった競合他社の規模と比べると少ない。

ペイパルのブロックチェーン担当上級副社長であるホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ(Jose Fernandez da Ponte)氏は「イーサリアムは十分に機能している」とした上で、「しかし、我々と同じようにリテール決済に興味がある人ならば、基本的に1秒あたりのトランザクション(TPS)は少なくとも1000件必要であり、トランザクションコストはドル単位ではなくペニー単位である必要だと考えるだろう」と述べた。

コストとスピード以外にも、PYUSDはソラナブロックチェーン上で、イーサリアムブロックチェーンでは不可能だった新しい長所も獲得した。たとえば、ソラナブロックチェーンの「トークン拡張」規格を使用すれば、利用者は送金を通常よりも少し秘密にできるようになる。これは、PYUSDにとってコンプライアンスとプログラム可能性に関する数少ない長所の1つだ。

|翻訳・編集:林理南|画像:Shutterstock|原文:PayPal Makes Retail Stablecoin Play with PYUSD on Solana