キヤノンMJグループ、「DXクラウド」を導入--社員の「デザイン思考」を可視化

AI要約

キヤノンMJはデザイン思考テスト管理クラウド「DXクラウド」を導入し、従業員のデザイン思考力を数値化し、育成に活用している。

DXクラウドは慶應義塾大学の研究に基づき、デザイン思考スコアを算出するクラウドツールである。

キヤノンMJは2025年までにイノベーション人材を育成する目標を掲げ、デジタルスキルだけでなく課題設定力などのソフトスキルの重要性を認識している。

キヤノンMJグループ、「DXクラウド」を導入--社員の「デザイン思考」を可視化

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、グループ全社員約1万6000人を対象に、デザイン思考テスト管理クラウド「DXクラウド」を導入した。同サービスを提供するVISITS Technologies(VISITS)が発表した。

 DXクラウドは「デザイン思考テスト」の運用・管理ができるクラウドツール。同テストでは、VISITSが開発した日米特許技術によりデザイン思考力(創造力や課題発見・解決力など)が数値化され、「デザイン思考スコア」として算出される。スコアの信頼性については、慶應義塾大学の岩本隆特任教授との共著として研究・投稿を行った論文が2022年、2023年の国際学会(査読あり)にて採択されているという。

 キヤノンMJグループでは、2025年までにイノベーション人材2500人、イントレプレナー(社内起業家)10人を育成する目標を掲げている。このことから高度なデジタルスキルに加えて、常識を疑うことで新しい切り口を見つけられる「課題設定力」などのソフトスキルが必要不可欠であるとして今回の導入に至ったという。

 同グループでは今回の導入で、これまで難しかったスキルの可視化ができただけでなく、社員自身が思考の特性、強み・弱みを把握でき、さらなるスキルアップやチャレンジのきっかけになっているとした。