インテル Core Ultra シリーズ2で変わる。PCメーカーが取り組むAI機能の現在地

AI要約

IFA 2024でインテルが新しいノートPC向けプロセッサー「Core Ultra シリーズ2」を発表。AI性能が強化され、最上位モデルは高いAI処理能力を持つ。

PCメーカー各社はAI機能に注力し、Acerは3Dゲーム開発にAIを活用した新製品を発表。ASUSはWeb会議向けのAI機能を紹介。

各社の新製品は高性能なNPUを搭載し、AI機能を活かした革新的な機能が備わっている。

インテル Core Ultra シリーズ2で変わる。PCメーカーが取り組むAI機能の現在地

AIの波は少しずつだが、確実にノートPCにも広がりつつある。

ドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2024にあわせて、インテルからノートPC向けプロセッサーの最新モデル「Core Ultra シーリーズ2(コードネーム:Lunar Lake)」が正式発表された。

Core Ultra シリーズ2は、前世代からAI性能などが強化されており、最上位となる「Core Ultra 9 288V」は、AI処理を行うNPUの性能は48TOPSで、CPUとGPUを合わせると120TOPS※

と高いAI処理能力を持つ。

※TOPSとは:Tera Operation per Secondの略で、1秒あたりの兆単位での演算回数。AI機能の処理性能を表す際によく使われる。

そのため、PCメーカー各社の発表会ではPCローカルで動くAI機能についてのアピールが多かった。そのうちの目立った2社について紹介していく。

また台湾メーカーのAcer(エイサー)は、IFA 2024にあわせて実施した製品発表会で、ゲーム開発会社・Winking StudiosのAIを使って3Dゲームを開発できる「GenMotion.AI」を紹介。

複雑な3Dアートワークとモーションキャプチャーを使った製作作業にAIを活用することで、より手軽かつ正確で精細なゲーム用のアニメーションが作成できるとのこと。これもプロセッサー自体に高いNPUを搭載しているからこその機能だ。

同様にIFA 2024合わせで発表会を開催した台湾のASUS(エイスース)は、同社独自の機能として「AI ExpertMeet」を紹介。

これは主にWeb会議などビジネスでの利用時に効果を発揮する。

例えば、多言語同時通訳や画面上にウォーターマークを表示して違法コピーや流出を防ぐといった機能を装備。そのほか音声のノイズキャンセリング機能やカメラの高品質化といった機能も利用可能だ。