この機能、“もしも”のときに使えますか? 「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」利用のポイントは?

AI要約

台風10号に備えて、NTT東日本とNTT西日本が災害用伝言ダイヤルと伝言板の運用を開始した。

災害用伝言ダイヤル(171)は声の伝言板で、伝言を録音・再生できる。災害用伝言板(web171)はPC/スマホから利用可能。

NTT東日本によると、利用のポイントは「あ・い・た・い・よ」。体験利用期間も設けられている。

この機能、“もしも”のときに使えますか? 「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」利用のポイントは?

 台風10号の接近に伴い、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は8月29日、災害時の安否確認に役立つツール「災害用伝言ダイヤル(171)」および「災害用伝言板(web171)」の運用を開始した。

 「災害用伝言ダイヤル(171)」は、災害発生時に被災地への通信が増加してつながりにくい状況になった場合に提供が開始される“声の伝言板”。「171」とダイヤルすると「災害用伝言ダイヤル」につながる。その後、利用ガイダンスに従って、最大30秒の伝言の録音や再生を行うことが可能。

 また、「災害用伝言板(web171)」は、PC/スマートフォンのブラウザーから利用できる伝言板サービス。専用サイトで電話番号を登録後、100文字以下かつ20件まで伝言を残すことができる。なお、両サービスは相互連携しているほか、携帯電話キャリア各社の災害用伝言板とも相互連携している。

 操作方法の詳細は、NTT東日本・西日本のウェブページを参照のこと。このほか、操作説明をまとめたポケットガイド(PDF)も公開されている。

[NTT東日本]

・災害用伝言ダイヤル(171)

・災害用伝言板(web171)

[NTT西日本]

・災害用伝言ダイヤル(171)

・災害用伝言板(web171)

■ 利用のポイントは「あ・い・た・い・よ」

 NTT東日本災害対策室の杉山遼恭氏によると、30秒あったとしてもいざというときに慌ててしまうことを想定したうえで、利用のポイントとして「あ・い・た・い・よ」の合言葉を挙げている。

 具体的には、

・「あ」あなたのお名前

・「い」今どこにいるか(場所)

・「た」誰と一緒か

・「い」いたいところはないか(けが)

・「よ」予告(今後の行動)

という5つのポイントを踏まえて伝言を残すことで、災害時に慌てていても、しっかりと伝言を残すことができるとしている。

 なお、「災害用伝言ダイヤル(171)」と「災害用伝言板(web171)」は、災害発生時に備えて利用方法を事前に覚えてもらうことを目的として、体験利用ができる期間を定期的に設けている。

・毎月1日・15日

・1月1日~1月3日

・防災とボランティア週間(1月15日~1月21日)

・防災週間(8月30日~9月5日)

 ただし、実際に災害が発生した場合には体験利用ができない場合があるとしており、8月30日現在、台風10号に伴い、災害時の本番運用となっている。