Waymoの自動運転システムが第6世代に、極端な気象への対応を強化

AI要約

Waymoは新たな自動運転システム「Waymo Driver」の第6世代を発表し、高性能なセンサーによりより正確なナビゲーションを可能にした。

Waymoはサンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックスで配車サービスを拡大中で、毎週5万回以上の有料配車を提供している。

Waymoは厳格なテストとシミュレーションを通じて新技術を展開し、安全性を確保しつつ無人運転の実現を目指している。

 Alphabet傘下のWaymoは米国時間8月19日、自動運転車にさらなる解像度、移動範囲、計算能力をもたらす第6世代の「Waymo Driver」自動運転システムを発表した。より高性能なセンサーにより、極端な気象条件下でも、より正確なナビゲーションが可能になるという。この最新技術は現在テスト中で、近い将来に提供される予定だ。

 同社はサンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックスなどの地域で自動運転車の配車サービスを拡大している。ユーザーはUberやLyftなどと同様に「Waymo One」アプリで配車を依頼できる。同社によると、Waymo Oneはこの3都市で、毎週5万回以上の有料配車を提供しているという。

 エンジニアリング担当バイスプレジデントのSatish Jeyachandran氏は発表の中で次のように述べた。「13台のカメラ、4台のLiDAR、6台のレーダー、そして一連の外部音声受信機(EARs)により、当社の新たなセンサー群は安全性を損なうことなく、はるかに低コストでより優れたパフォーマンスを出せるよう最適化された。これによりWaymo Driverは、昼夜を問わずさまざまな気象条件下で、周囲の最大500m先までの複合的な視野を得られる」

 Waymoは次世代のWaymo Driverを車両に搭載するにあたり、「厳格な体系的テスト、実地運転、シミュレーション」を実施しているという。Waymo Driverは旧世代のハードウェアを搭載する車両からも学習するため、最新バージョンを訓練し検証するために必要なテスト走行の距離は短くなるとしている。

 「安全を第一に考えた上で、シミュレーションにおける当社システムのパフォーマンスを見ると、これまでの半分ほどの時間で無人運転を開始できる見込みだ」とJeyachandran氏は述べた。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。