新しい「Windows Sandbox」がプレビュー公開、コマンドラインにも初期対応

AI要約

Microsoftは「Windows 11 Insider Preview」Build 27686をCanaryチャネルで公開しました。このビルドには「Windows Sandbox Client Preview」が含まれています。

「Windows Sandbox」は出所の怪しいソフトや疑わしいアプリを安全に試すための実験環境であり、終了時に内容を抹消できる便利な機能です。

新しいバージョンではランタイムクリップボードリダイレクトやオーディオ・ビデオ入力コントロールなどの機能が追加されており、コマンドラインサポートも提供されています。

新しい「Windows Sandbox」がプレビュー公開、コマンドラインにも初期対応

 米Microsoftは8月15日(現地時間)、「Windows 11 Insider Preview」Build 27686をCanaryチャネルで公開した。本ビルドには「Windows Sandbox Client Preview」が含まれている。

 「Windows Sandbox」は、出所の怪しいソフトや疑わしいアプリを試すのに便利な実験環境(サンドボックス)。システムとは隔離された仮想マシンをプレーンな状態で起動し、終了と同時に内容や変更を抹消することが可能で、動作が比較的軽いのもうれしいポイントだ。

 「Windows Sandbox」は「Windows 10 May 2019 Update」(バージョン 1903)で導入され、現在でもOSのオプション機能として利用可能。しかし、今後は「Microsoft Store」経由での提供が計画されているようで、本ビルドにはその新しいバージョンがプレビュー版として含まれている。

 プレビュー版では以下の新機能もテストされており、タイトルバー右側の[…]アイコンからアクセスできる。

・ランタイム(実行時)クリップボードリダイレクト

・オーディオ・ビデオ入力コントロール

・ランタイムでのホストとのフォルダー共有機能

 加えて、コマンドラインサポートのごく初期バージョンが含まれている。起動オプションなど詳細については「wsb.exe –-help」コマンドで確認できるが、これは後で変更される可能性も大きいので注意したい。