グーグル、「Android 15」を正式発表--オンデバイスAIモデルを搭載

AI要約

GoogleはAndroid 15を発表し、Geminiを中核とするAIデジタルアシスタントを搭載した新しいモバイルOSが特徴だ。

新しいAndroid 15ではGeminiを使い、アプリ中でも会話するようにデバイスに指示でき、プライバシー保護にも重点を置いている。

Android 15はマルチモーダルAIモデルを搭載し、デバイス上で動作するため情報漏洩のリスクが低い。

グーグル、「Android 15」を正式発表--オンデバイスAIモデルを搭載

 Googleは米国時間8月13日、モバイルOS「Android 15」を正式に発表した。同OSによりGoogleのAI展開が、データセンターからモバイル機器に至るまで、技術スタックのあらゆる層へ行き渡ることになる。今回同社はAIデジタルアシスタントを軸にモバイルOSを再構築し、携帯電話で可能なことを再定義した。

 Android 15の中核に位置するのは「Gemini」だ。その結果、まるで誰かと会話するかのように、自然な方法でデバイスに語りかけることが可能となった。Googleによれば、Geminiは利用者の意図を理解して思考パターンをたどり、複雑なタスクを完了することさえできるという。

 Android 15では、使用中のどんなアプリでもGeminiをオーバーレイ表示し、画面上の内容についてたずねることが可能になる。たとえば「YouTube」を見ている場合、視聴中の動画についてGeminiに質問できる。またオーバーレイから画像を生成し、「Gmail」や「Google Messages」などにドラッグ&ドロップすることもできるようになる。

 Googleが強調するのは、利用者の個人情報のプライバシーについて真剣に取り組んでいる点だ。Geminiに許可を与えれば、同チャットボットは利用者の個人データとGoogleが持つ膨大な量の情報を結びつけ、トレーナーとのコミュニケーションに基づいて日々の運動メニューを作成したり、「Google Drive」に保存された履歴書を基に経歴の要約を作るといった作業をやってくれる。

 Android 15は、デバイス上で動作するマルチモーダルAIモデルを搭載した史上初のモバイルOSだ。このAIモデルは「Gemini Nano」と呼ばれる。デバイス上で動作するため、より機密性の高い情報を携帯電話の外に持ち出す必要がない(AppleはAIスイート「Apple Intelligence」によって、年内にデバイス上で動作するAIモデルを「iOS 18」に搭載する見込みだ)。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。