紙幣と国土地理院の地図、意外な共通点とは 特別な紙の「証し」の三角点マーク

AI要約
国土地理院が投稿したクイズの答えは、お札と地形図に共通する透かし模様が入っていることであり、その目的は複製を防止することである。透かし模様は地図用特製紙である特抄き用紙に入っており、ほとんどの地図に1955年ごろから採用されている。透かし模様の具体的な理由は不明だが、昔から三角点のマークが使われている。
紙幣と国土地理院の地図、意外な共通点とは 特別な紙の「証し」の三角点マーク

国土地理院の地形図とお札には意外な共通点がありますが、それはいったい――? 先日、国土地理院の公式Xが投稿したクイズが話題になりました。はたして正解は? 国土地理院に取材しました。

20年ぶりに新紙幣が発行されたことに合わせて、国土地理院の公式Xが「実は、お札と国土地理院が発行する2万5千分1 地形図には意外な共通点があります。それはいったい何でしょう?」とクイズを投稿しました。

この投稿に、「見ているだけで楽しい」「たくさんあると嬉しい」「高い信用度」「いざという時に頼りになる」といった回答を予想するコメントが付いていました。

その後、国土地理院が投稿したクイズの答えは、「正解は、『どちらにも透かしが入っている』でした。実は、国土地理院 が発行する紙地図には三角点の透かし模様が入っています」とのことでした。

たしかによく見ると、地図には三角点のマークの透かしが入っています。でも、一体なんのためでしょうか。

国土地理院の担当者によると、この透かしは「すき入りマーク(透かし)」というものだそう。

「いわゆる海賊版といったような、複製されることを防止するのが目的です」と回答してくれました。

また、この紙が地図用に特別につくっている「特抄き(とくすき)用紙」であることも表しているそうです。

国土地理院が発行する紙の地図には、記念地図などを除いて、1955年(昭和30年)ごろからほとんどこの透かし模様が入っているといいます。

透かし模様は昔からずっと三角点のマークだそう。ただ、その理由については、担当者は「昔からそうなので、なぜ三角点なのかの理由はわかりません」とのことでした。