ミリタリーテイスト満点の「蚊取り線香」ホルダー、こんなモノまでタクティカル!

AI要約

子どものころの夏の思い出と蚊取り線香について。蚊取り線香を使いたくなる季節になり、ミリタリーテイストの蚊取り線香ケースを購入。使い方や注意事項などを詳しく説明。

カブスカウトでの思い出や夏期講習の苦い記憶も紹介。蚊取り線香が子ども時代の懐かしい夏のアイテムであることを振り返る。

ホームセンターで様々な種類の蚊取り線香を購入し、ミリタリーテイストの蚊取り線香ケースに合うかどうか実験しようとする様子。

ミリタリーテイスト満点の「蚊取り線香」ホルダー、こんなモノまでタクティカル!

オヤジホビー(仮

 夏といえば皆さんはどんなものが思い浮かびます? 自分の場合は子どものころの夏。花火に浴衣、盆踊り、プール、海、向日葵、入道雲、スイカ、かき氷、扇風機の風、風鈴の音、蝉の声。そして一日中焚かれている蚊取り線香の匂い。

 

夏の楽しい思い出と蚊取り線香

 カブスカウトで行った八ヶ岳合宿も思い出のひとつです。カブスカウトはボーイスカウトの小学生版で、空き缶とロウソクで自作したカンテラを持って細い山道を歩くっていう肝試しがあったんですよね。6、7名の班に分かれて、各班1名は蚊取り線香も持って。

 

 あれは夜間歩行訓練も兼ねてたのかな。小さな山を2つ使った割と大規模なもので、道の途中にリアルお墓や朽ち果てた小屋、放置された古いバスがあったり、人影のようなモノが見えたりしたのがめちゃくちゃ怖くて、その様子は今でも鮮明に覚えています。

 

 ゴールした僕らが、「こんなのあったよね!」「あれ見た!?」って大興奮で騒いでいたあたり、コースを設定した企画者はしてやったりといったところだったでしょう。しかも人影に驚いてくれるという想定外のおまけ付きですからね。

 

 あとで聞いたら、別に脅かそうとしたわけではなく、道を間違えないように要所要所に立っていた隊員のお父さん達だったらしいです。僕らも怖かったけど、真っ暗な山中でぼっちだったお父さん達が一番怖かったでしょうね(笑)。

 

嫌なこともありました

 あまり愉快ではない記憶もあります。ひとつは夏期講習。中学受験をしようとしていたこともあって、6年生の時に合宿に行かされたんですよ。その宿泊先がなんとカブスカウトの合宿と同じ施設。

 

 おかげで楽しかった前年の記憶が半分上書きされてしまいました。肝試しはハッキリ覚えているのに、宿泊施設内はカブスカウトの思い出が全くなく、勉強している時の静まり返った広間と、床にポツンと置かれていた蚊取り線香ぐらいしか覚えてないっていう。

 

 屋外プールの水泳教室も嫌だったなぁ。日中は普通にレジャー施設として営業していたので、教室が始まるのは営業時間終了後。日が落ちると水面が真っ黒で怖いし、夏といえども夜に水に浸かっていると寒いしで、そもそも泳ぎが得意な方ではなかったからそれはもう辛くて辛くて。

 

 土砂降りの中でも泳がされましたし。水面に上がると背中にビシビシと冷たい雨粒が当たったりするから、その時だけは水中の方がマシでした。辛い。

 

 晩ご飯は薄暗いプールサイドでお弁当です。それだけはちょっとほっとしたかな。植え込みに蚊がいるから蚊取り線香を炊き、その煙の中、魔法瓶の温かい番茶を飲みながらアルミホイルに包まれた手作りおにぎりをもぐもぐしていた覚えがあります。

 

ミリタリーな蚊取り線香ケースを発見!

 こうして思い返してみると、思い出の中にやたらと蚊取り線香が出てきます。でも、子どものころは家にいてもどこに行ってもあんなに活躍していたのに、最近はすっかり使わなくなってしまいました。この十数年は全く使ってないんじゃないかなぁ。昔の家にくらべて密閉度が格段に上がってるせいか、家の中で蚊を見かけることがほとんどなくなったんですよね。ごくたまに玄関からの出入りの時に入ってくるぐらいで。

 

 でも、外は別。ハンヴィーをいじったりしてるとあっという間に刺されます。

 

 そういう時はやっぱり蚊取り線香が欲しい。手足には虫除けスプレーを吹き付けたりしてるんですけど、目の周囲などの塗れない部分や塗り損ねた部分があると耳なし芳一ばりに刺されたりするので、殺虫と虫除けをダブルで使いたいところです。

 

 今時なら電池式がいいのかなー、でもやっぱりあの煙と匂いがいいんだよなーなんて思いながら蚊取り器を検索していたら、めっちゃ俺得デザインの品があるじゃないですか。超ミリタリーテイストな蚊取り線香ケースです。そりゃもうポチるしかありません。

 

まさか蚊取り線香でタクティカルとは!

 ネット通販にありがちですけど、商品名のところに「蚊取り線香」「ホルダー」「ボックス」「キャンプ」「アウトドア」「ミリタリー」などキーワードがズラズラと並んでいるばかりで名前が全然わかりません。ブランドもショップ名になってたりしますし。

 

 届いた商品も外箱に小さくAntiTankMineと書かれているだけで、メーカー名の記載もなく、説明書も何も入っていませんでした。お前はどこの誰なんだ(笑)。まあ別に名前は何でもいいっちゃいいんですけど、一応ちゃんと知っておきたいじゃないですか。

 

 手がかりは本体にあったWARCHIEF INDUSTRIESという刻印。検索をしてみると中国のアウトドアメーカーがヒットしました。

 

 これで品名がわかるかと思いきや、製品ページのタイトルや写真、製品情報欄に書かれている名称がバラバラでどれが本当の名前なのやら。でもまあ製品情報が正式なのかな。中国語と英語が混ざってますけど、「Warchief ANTI-TANK MINE Tactical Mosquito Incense Box」のようです。なんとタクティカルですよタクティカル。タクティカル蚊取り線香ボックス! まさか蚊取り線香にタクティカルなんてタイトルが付くとは~。

 

 ANTI-TANK MINEは対戦車地雷です。確かにそんな感じのカタチをしています。本体にプリントされている「ATMN/01」「ATMN-1」はANTI-TANK MINEをAKB的に縮めたものですねきっと。

 

 色は黒、アーミーグリーン、カーキがあり、どの色も捨てがたかったんですけど、タンやコヨーテが好きなので一番近いカーキにしました。メーカーのサイトでは黒はポリスブラック、緑はミリタリーグリーンとなっています。

 

二重のケースになっています

 カバーの3ヵ所にOPENと刻印があって、▲マークの先にピン付きトルクスという盗難防止ネジがあるんですけど、これはただの飾りでした。カバーを開けるにはネジなんて外さなくても、サイド部分にあるつまみをパチパチっと外すだけでオーケーです。

 

 ちょっと残念なのはこのつまみ。別パーツが軸で取り付けられていたらよかったんですけど、下部ケースと直接つながっていました。これだといずれは疲労でちぎれちゃうだろうなと。

 

 ケースは二重構造になっていて、中には普通の蚊取り器皿のような金属ケースが入っていました。これは既存品を使ってるのかな。植物みたいなハートみたいな柄で、残念ながらミリタリーっぽさはゼロ(笑)。見えないとはいえ、もうちょっとこだわって欲しかったところですね。

 

 日本の蚊取り器皿は受け皿部分にガラス繊維製のマットが敷かれていることが多いですけど、これは突起が並んでいます。この方が下に熱が伝わりにくいような気もしますが、どうなんでしょうね。

 

線香を入れてカバーをするだけ

 見た目はゴテゴテしていますけど構造はとてもシンプル。可動部分などはなく、上下に空気と煙を通すためのスリットが開いているだけです。ここを塞いじゃうと危ないので、そこだけは注意が必要です。

 

 底面には注意書きが書かれていました。たぶん下記のような感じではないかなと。

 

【危険!】 

可燃物から遠ざけること

 

・蚊取り線香をむやみに使用しないでください。

・乳幼児がいる家庭では、蚊取り線香やその他の殺虫剤の使用は禁止されています。

・蚊取り線香の毒性に注意してください。

・有効な殺虫成分が記載されていない蚊取り線香は使用しないでください。

 

 まあこのあたりは日本の蚊取り線香なら大丈夫じゃないですかね。

 

 説明書はないですが、サイトに動画がアップされていました。使い方は思った通りで超簡単。火を付けた線香を金属ケースに入れてフタをしたら、元通り外側のカバーをかぶせてつまみをパチパチとはめ込みます。あとは置くだけ。

 

 サイトの商品説明には「屋内やテント内でも使用できる」と書かれていましたけど、同時に注意事項として「可燃物からは遠ざける」とか「長時間ご使用されるとBOXが熱くなる恐れがある」とも書かれているので、インドアで使う場合は時々様子を見た方がいいかもしれません。

 

蚊取り線香を大人買い!

 ケースだけ買っても仕方ないので、線香を探しにホームセンターに行ってみました。そしたらさすがにハイシーズン! 季節品のエリアにズラズラッとならんでいました。

 

 蚊取り線香って各社とも中身はほぼ同じで、缶入りと箱入りがある程度とばかり思っていたんですけど、全然そんなことないんですね。同じメーカーでも大きさや太さが違うものがあったり、効能や香りが違う物があったり。知らなかったわー。

 

 中でも気になったのはデカいサイズの物。燃焼時間が長いのはいいんですけど、ケースに入らない可能性があります。それにスタンダードな製品ももしかしたら微妙に大きいのがあったりするかもしれません。となるとこれはもう試してみるしかないですね。

 

 というわけで、絶対入るミニタイプを除いて売り場にあった製品を片っ端から買ってみました。大きいサイズはほかにもあったんですけど、この大きさが入るかどうかを知りたいだけなので1種類のみ買っています。

 

 全部使えるのか、それとも入らない製品があるのか、次回はそれを試してみたいと思います。

 

文● むきみ(@TK6506) 編集● こーのス