AIに関する開発は初めてというチームが優勝!「24時間AIハッカソン 2024 Powered by GALLERIA」福岡会場、公式レポート公開

AI要約

サードウェーブ主催の24時間AIハッカソンが福岡で開催され、優勝作品は「Head-Ban-King」。イベントの概要や参加条件、チームの作品紹介が行われた。

参加チームは漢字の「熱」をテーマに作品を制作し、24時間の開発戦を展開。中間報告やプレゼンでは様々なアイデアが披露され、優勝作品の選出も行われた。

各チームが熱く取り組んだハッカソンの結果、優勝チームが決定。イベント後の交流会では熱いトークが繰り広げられ、次回東京会場の開催情報も紹介された。

AIに関する開発は初めてというチームが優勝!「24時間AIハッカソン 2024 Powered by GALLERIA」福岡会場、公式レポート公開

 (株)サードウェーブは、同社が主催する「24時間AIハッカソン Powered by GALLERIA」を福岡デザイン&テクノロジー専門学校にて7月20日・21日に実施。その公式レポートを公開した。優勝は「捗dle(はかどる)」チームの作品「Head-Ban-King」。

 「24時間AIハッカソン Powered by GALLERIA」は、24時間という持ち時間の中で技術、アイデアを競いあうハッカソンイベント。GALLERIAまたはAIスーパーコンピューター(クラウド)の使用が可能で、ハッカソン開始時に発表されるテーマに沿った作品をチームで24時間以内に作成する。チーム人数は2~5人で、参加費は無料。優勝チームには賞金10万円、副賞として「AIフェスティバル2024 Powered by GALLERIA」に招待される(優勝作品のプレゼンやメインステージでのトークセッションにゲスト参加)。

 開発に関しては、Hugging Face、GitHubのどちらかで公開されているモデル(自社・自チーム開発のモデルを含む)を使用するか、その場で学習させたモデルを使用することが条件となっている。本イベントはアイデアソンではないため、プレゼン内容だけで動作しない成果物はNGとなる。

 今回、福岡会場となる「福岡24時間AIハッカソン 2024」のテーマは漢字で「熱」。全5チームの24時間にわたる頭脳戦が繰り広げられた。

 初日17時から第一次中間報告が行なわれたが、キーワード「熱」から多種多様な切り口での企画、アイデア、構想が発表されるものの、まだテーマすら決まっていないという苦戦中のチームもあるなど、まさに「ハッカソンあるある」状態に。エンタメ要素の強いモノ、今すぐ販売してもよいようなモノ、今後が楽しみな非常に興味深い中間発表となったという。18時に1日目の「会場での」ハッカソンは終了した。

 二日目21日は9時から会場でのハッカソンがスタート。審査員の深水拓郎氏を迎えての10時からの第二次中間報告は熱いものに。一晩で一気に仕上げたチームや、意外と余裕のあるチームなど、それぞれの作品に対する思いがひしひしと伝わってくるプレゼンが展開されたとのこと。

 13時を迎え、24時間のハッカソンが終了。14時からのプレゼンは前日の事前レクチャーの際にジャンケンで決定した順番で実施された。

■ 「スクワット回数と消費カロリーの計算」by トリプルチカラ!

 「カロリー=熱量」という切り口で開発された作品。モデルはYOLOを使用、審査員からの「何が一番大変だった?」との質問に「データ収集」という回答がされるなど、非常にAI的かつ実用的な作品だった。

■ 「熱血ジェネレーター」by 星空アイランド

 日本の活性化のために開発された野心作。ローカルで動くデモまで完成。初めてHugging Faceを使用するなど、ハッカソンならではの試行錯誤のあった作品だったという。審査員からもこの後どうすれば面白くなるか具体的なアドバイスもあった。

■ 「git-cube」by Tech.C.Venture

 「ハッカソンでモデリングまでした作品は初めて見た」と審査員を驚かせた作品。5人のチームで完璧な役割分担をして作り上げた。開発モチベを上げることを目的としたすぐにでも実用化されそうなクオリティだったとのこと。

■ 【優勝作品】「Head-Ban-King」by 捗dle(はかどる)

 AIに関する開発は今回が初めてというチームが作ったのはヘッドバンキングをして遊ぶゲーム。自らヘドバンをして開発をして首を痛めたメンバーに対して、審査員から「ナイス・チャレンジ!」との言葉が。タッチ&トライでも盛り上がった。

■ 「HEAT」by HacQ

 世論の熱い思いを可視化、3次元化して表現をするツールを作成。ポジティブ、ネガティブを分析するなど、すぐにでもビジネス化されそうな実用的な作品に対して、審査員からは今後の開発に対しての具体的なヒントが提言されていた。

 その後、審査会を経て優勝チーム「捗dle(はかどる)」が決定。審査員の深水拓郎氏によると「最終的にはトータルで判断」したとのこと。

 また最後にサプライズとして、当日のプレゼンを見学し、審査にも参加していたサードウェーブ副社長・井田晶也氏より「どうしても今回の健闘を称えたい!」とのことで「ドスパラ賞」が「星空アイランド」に贈られた。

 タッチ&トライ兼懇親会では、審査員を交えて作品や開発に関して熱いトークを展開。今回の参加者が全員学生ということもあり、将来に関する質問なども多く取り交わされていたとのこと。各チームが「熱く」戦った24時間となった。

 次回は東京会場(LFS池袋)で、2024年9月14日・15日に、24時間完全継続方式で開催予定。エントリー受付は7月24日15時~8月18日23時59分まで実施している。詳細は公式サイトにて確認可能だ。