NEC、アクセス権の大規模一括変更などを可能にしたファイルサーバー統合管理ソフト「NIAS V5.2」

AI要約

NECがファイルサーバー統合管理ソフトウェアの新版「NIAS V5.2」を発表。

新版ではアクセス権一括設定機能やアーカイブ領域のアクセス権同期機能が追加され、効率的な管理が可能に。

個人情報検出機能の強化やマルチフォレスト環境への対応強化も行われている。

NEC、アクセス権の大規模一括変更などを可能にしたファイルサーバー統合管理ソフト「NIAS V5.2」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は24日、ファイルサーバー統合管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System(NIAS)」の新版として、「同 V5.2」を販売開始すると発表した。

 「NIAS」は、ファイルサーバーの肥大化やセキュリティに対する問題点を総合的に改善し、トータルコストの削減・情報漏えいリスクを低減するファイルサーバー統合管理ソフトウェア。

 今回の新版では、大規模環境や複雑な権限設定の下でもアクセス権をまとめて可視化し、一括での修正も可能な、アクセス権一括設定機能が追加された。CSVファイルからフォルダやファイルを自由に指定して一括設定を行えるので、人事異動などのタイミングや、大規模・複雑な権限設定の環境でも、効率的・網羅的に権限の修正が可能になっている。

 また、アーカイブ領域のアクセス権同期機能により、不要なファイルをアーカイブした際、管理対象ファイルサーバー領域とアーカイブ領域のアクセス権を同期させ、それぞれの権限が乖離(かいり)しないような仕組みを提供する。これにより、アーカイブ側での操作を行わなくとも、全領域をセキュアな状態に保てるとのこと。

 このほか、個人情報検出オプションの強化も行われている。生年月日検出機能を追加し、顧客情報管理をさらに効率化したことに加え、任意の文字列が検出できる「パターン検出機能」において、特定パターンの検出を除外する機能を追加。金融業における証券番号や、サービス業における会員番号の管理など、一覧表記された値を正しく検知できないケースでの誤検知を減少させている。

 また、企業の統廃合などによりActive Directory(AD)におけるドメイン関係が複雑化するケースなどに配慮し、マルチフォレスト環境への対応を強化した。従来の対象範囲を拡張し、1つのフォレスト内だけでなく複数フォレスト内のドメインすべてに対し、NIASを搭載したサーバー1台でまとめて連携・管理できるようにしている。

 なおNIASのライセンスは、買い切り方式とサブスクリプション方式(年間/半年)が用意されており、買い切り方式の場合、価格(税別)は基本ライセンス(1TB)が50万円、追加ライセンスが1TBで50万円から。個人情報検出オプションは、基本ライセンスが50万円(1TB)、追加ライセンスが10万円(1TB)から。