複数の Webmin 製品に複数の脆弱性

AI要約

IPAおよびJPCERT/CCが、複数のWebmin製品における脆弱性をJVNで公表

影響を受けるWebmin製品とそれぞれの脆弱性について報告

JVNでは開発者に最新版へのアップデートを呼びかけ

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月9日、複数のWebmin製品における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。三井物産セキュアディレクション株式会社の米山俊嗣氏、株式会社STNetの森山響氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2024-36450

Webmin 1.910より前のバージョン

・CVE-2024-36453

Webmin 1.970より前のバージョン

Usermin 1.820より前のバージョン

・CVE-2024-36451、CVE-2024-36452

Webmin 2.003より前のバージョン

 Webminが提供する複数の製品には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・sysinfo.cgiにクロスサイトスクリプティング(CVE-2024-36450)

→当該製品を使用しているサイトにアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される

・session_login.cgiにクロスサイトスクリプティング(CVE-2024-36453)

→当該製品を使用しているサイトにアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される

・ajaxtermモジュールに不十分な許可や権限の不適切な取扱い(CVE-2024-36451)

→権限を持たないユーザによって、コンソールセッションを乗っ取られる

・ajaxtermモジュールにクロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2024-36452)

→当該製品にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。