NTTスマートコネクトが「生成AIサービス」を強化、RAGやGPT-4o(Omni)を利用できる新オプションを提供

AI要約

NTTスマートコネクトが、生成AIサービスに新たなオプションを提供開始することを発表。

追加されたオプションには、「ナレッジ検索(RAG)オプション」と「GPT-4oオプション」が含まれている。

価格や利用条件についても詳細が記載されている。

 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(以下、NTTスマートコネクト)は10日、「生成AIサービス」において、利用企業が保有しているデータを基に新たなテキストを生成する「ナレッジ検索(RAG)オプション」、および、最新の生成AIモデルであるGPT-4o(Omni)に対応した「GPT-4oオプション」を提供開始すると発表した。

 「生成AIサービス」は、業務において生成AI(ChatGPT)を活用できるように支援するサービス。日本マイクロソフトの企業向けサービスであるAzure OpenAI Serviceを利用して提供されるため、企業のデータが外部利用されてしまうことはないほか、さまざまなテンプレートの提供により、わかりやすく利用できるという。

 今回追加された「ナレッジ検索(RAG)オプション」は、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)を利用することにより、企業が保有しているデータから関連する情報を検索し、そのデータを基に新たなテキストを生成できるようにする新オプション。NTTスマートコネクトでは、多くの企業からの要望を受けて、米原市との実証実験をはじめとするさまざまな検証を進めてきたが、提供準備が整ったことで、正式にメニュー化されたとした。

 価格は月額5万5000円(税込)/5GBから。3カ月の最低利用期間が設定されている。

 また、GPT-4の2倍の速度で安価に使用できる最新の生成AIモデル、GPT-4o(Omni)がOpenAIから提供されたことを受け、GPT-4と同様に「GPT-4oオプション」「GPT-4oオプション(エントリープラン)」の提供を開始するほか、5000万トークンの大容量を利用できる「GPT-4oオプション(大容量プラン)」も用意するとのこと。

 価格は、500万トークンを利用できる「GPT-4oオプション」が月額2万4200円(税込)、100万トークンまでの利用に限られる「GPT-4oオプション(エントリープラン)」が月額4950円、「GPT-4oオプション(大容量プラン)」が月額17万6000円から。

 なお、いずれのオプションについても、基本料やID利用料が必要になる。