アライドテレシス、全ポート10GbE対応の28ポートスイッチを提供 レイヤ3モデルとレイヤ2plusモデルの2製品

AI要約

アライドテレシス株式会社が10GbE対応のレイヤ3スイッチとレイヤ2plusスイッチを発表し、販売開始した。

これらのスイッチは高速で大容量の通信が必要な環境に柔軟に対応し、冗長化や負荷分散を実現するVCSに対応している。

さらに、L3ルーティング機能やAMF Plus統合管理ソリューションなど、豊富な管理機能も備えている。

アライドテレシス、全ポート10GbE対応の28ポートスイッチを提供 レイヤ3モデルとレイヤ2plusモデルの2製品

 アライドテレシス株式会社は8日、全ポート10Gigabit Ethernet(10GbE)対応のレイヤ3スイッチ「AT-x540L-28XS」、レイヤ2plusスイッチ「AT-x250-28XS」を販売開始したと発表した。

 AT-x540L-28XS/AT-x250-28XSは、SFP/SFP+スロット×28基を備えたスイッチ。ヒカリファイバーの集約や、ファイバー/カッパー接続の組み合わせが可能となり、高速かつ大容量の通信が必要な環境を柔軟に構築できるという。

 また、スイッチ間をスタックリンクで接続して1台の仮想スイッチとして動作させ、負荷分散と冗長化を実現するVCS(バーチャルシャーシスタック)に対応しており、最大2台の冗長構成が可能。このため、これまでネットワークコアでのみ保証されていた通信品質をエッジでも確保でき、モバイル端末やオンライン会議の利用が増加したエンタープライズ環境において、より安定した通信を提供できるとしている。

 さらに、レイヤ3スイッチであるAT-x540L-28XSでは、L3ルーティング機能も多数サポートしており、要件に合わせたセグメント分割に対応可能。3000以上のアクセスリストの登録も行えるので、ネットワークエッジを集約するスイッチとしての利用だけでなく、小規模なネットワークのコアスイッチとしても活用できるとした。

 一方のAT-x250-28XSも、今後、最大16ルートまでのL3ルーティングをサポートする予定のため、セグメントの分割を行いたい場合に利用できるとのことだ。

 管理機能としては、統合管理ソリューション「AMF Plus」のメンバー(管理される側)に対応し、サードパーティーの端末を含めたネットワークの管理が可能。通信パフォーマンスなどの機器の状況や、デバイス間の接続状況を視覚化して把握できるため、障害やセキュリティリスクの予兆検知を行える点もメリットという。なおAT-x540L-28XSは今後、AMF Plusのマスター機能(管理する側)や、自律的な無線LAN運用を可能にする「AWC」への対応も予定している。

 このほか、別売のライセンスを導入することで、ダブルタグVLAN機能などによる経路制御や、OpenFlowによるネットワークの設計・変更・管理・制御などが可能となり、運用・管理の柔軟性が向上するとのこと。

 価格(税込)は、AT-x540L-28XSが73万7000円、AT-x250-28XSが62万7000円。