Androidの2024年7月セキュリティ更新が公表 ~最大深刻度は「Critical」

AI要約

GoogleはAndroid OSの月例セキュリティ情報を発表。脆弱性に対する早めのアップデートが重要。

セキュリティ更新プログラムは2つのレベルに分かれ、それぞれの内容を示す。

最新の更新プログラムには深刻な問題が含まれており、速やかな対応が求められる。

Androidの2024年7月セキュリティ更新が公表 ~最大深刻度は「Critical」

 米Googleは7月1日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2024-xx-01」と「2024-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセットとなっている。修正範囲に制限を設けることで、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮したもの。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

■ セキュリティ更新プログラムレベル「2024-07-01」

 「2024-07-01」は以前に修正された問題に加え、新たにFrameworkで4件、Systemで4件の脆弱性が修正された。このうち2件に対する修正は、「GooglePlay」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも配信される。

 これらの問題のうちもっとも深刻なのは、Systemコンポーネントにおけるローカル特権昇格の問題(CVE-2024-31320)で、深刻度は「Critical」と評価されている。できるだけ早い対応が必要だ。

■ セキュリティ更新プログラムレベル「2024-07-05」

 「2024-07-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2024-07-01」での修正に加えKernelで1件、Arm componentsで2件、Imagination Technologiesで5件、MediaTek componentsで2件、Qualcomm componentsで4件の脆弱性が解決されている。深刻度の評価は最高で「High」。

 加えて、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも深刻度「Critical」の脆弱性1件を含む多くの問題が修正されている。