中学生が学校や身の回りの課題を市長に提案、兵庫県川西市

AI要約

兵庫県川西市で市長や教育長、教育委員と中学生の生徒が対話する意見交流会が行われた。

生徒たちからは教科書の電子化や空気清浄機設置などの提案があり、活発な議論が行われた。

今後も意見交流会が続き、市の教育施策の改善に努める予定だ。

中学生が学校や身の回りの課題を市長に提案、兵庫県川西市

兵庫県川西市で市長や教育長、教育委員と中学生の生徒が対話する意見交流会が6月27日に行われた。

この取り組みは「こども基本法」の理念に基づき、子供たちの意見を尊重して、学校や社会の一員としての当事者意識を醸成することを目的としている。教育のあり方を定める教育大綱の策定に向けて、2023年度に初めて生徒との意見交流会を行ったが、2024年度も引き続き実施する。

同交流会は市長・教育長・教育委員が直接生徒と意見を交わす場で、11月までに市内の全中学校7カ所と、特別支援学校1カ所の計8カ所で開催する予定だ。

6月27日に清和台中学校で実施した同交流会では、越田謙治郎市長から「昨年は自転車通学や体育館の空調整備など、みんなからの提案を一部取り入れた。結果と自分の思いが異なる部分があるかもしれないが、お互いに認め合いながら対話していくことが大事」と話した。

同交流会には3年生約170人が参加し、空気清浄機の設置や路線バスの増便、教科書などの電子化といった提案や疑問に関し、越田市長や石田 剛教育長らと意見を交換した。

教科書などの電子化については、生徒から「持ち運びが楽」「忘れ物が少なくなる」「環境に優しい」といったメリットが挙げられ、石田教育長らが生徒のリュックサックを背負って重さを確かめる場面も。

また、空気清浄機の設置に関して、石田教育長は具体的な効果やエビデンスを踏まえて検討する必要があるが、なぜこのテーマとなったのかを生徒に質問。生徒は「コロナ禍を経験し、感染症のリスク軽減につながるメリットを含めて提案した」と回答するなど、活発な議論が行われた。

同交流会は今後も継続され、以下の日程で開催が予定されている。

・9月20日(金)10時5分~11時15分 川西養護学校

・9月26日(木)9時50分~11時 明峰中学校

・10月9日(水)11時10分~12時20分 東谷中学校

・10月11日(金)14時~15時10分 川西中学校

・10月18日(金)13時30分~14時40分 多田中学校

・11月28日(木)13時20分~14時30分 緑台中学校

川西市は、総合計画や教育大綱に基づいて、具体的な施策を「川西の教育~アクションプラン~」にまとめ、子供の充実した学びにつながる取り組みを進めている。今後も生徒との対話を通じて、教育施策の改善に努めていくとしている。