原子力規制庁、関西電力・大飯原発の入門証を紛失…2年前に退職の非常勤男性職員「シュレッダーにかけた」

AI要約

原子力規制庁の元非常勤職員が、関西電力大飯原子力発電所の入門証を紛失していたことが判明。

入門証は立ち入り制限区域への入場を許可するもので、男性は退職時に返却しておらず、紛失したと説明。

規制庁は関電に紛失を陳謝し、再発防止策を講じることを検討している。

 原子力規制庁の元非常勤職員の男性(74)が、規制庁に在職時、関西電力大飯原子力発電所(福井県)の入門証を紛失していたことが4日、わかった。不正使用は確認されていないという。規制庁は関電に対して紛失を陳謝した。

 規制庁によると、入門証は関電が発行し、所持していると大飯原発敷地内の立ち入り制限区域に入れる。男性は2022年3月末に退職したが、関電に入門証を返却していなかった。

 規制庁が今年6月、関電からの要請で入門証の所在確認を行ったところ、紛失が判明。男性は「退職時に庁舎内でシュレッダーにかけてしまった」と説明しているという。規制庁の担当者は「今後、入門証を組織的に管理するなど再発防止策を講じたい」としている。