ドリキン土屋圭一とオートバックスがヒョンデのアフターパーツ開発! 2025年登場

AI要約

Hyundai Mobility JapanはハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」の日本発売を開始し、価格は858万円。650PSで1000万円以下の高性能EVはIONIQ 5 Nだけであり、最高出力478kW(650PS)を持ち、最高速度260km/h、561kmの航続距離を誇る。

売り上げは主にウェブサイトで行われるが、一部のオートバックスセブン店舗でも試乗やカスタマイズサービスができる。また、オートバックスセブンではIONIQ 5 N用のカスタマイズパーツの取り扱いや新たなパーツの開発も行われる予定である。

この車両導入に伴い、ヒョンデとオートバックスセブンの協業が進んでおり、EVのチューニング文化を活性化するための取り組みが行われている。IONIQ 5 Nの浸透とビジネスモデルの展開に注目が集まっている。

ドリキン土屋圭一とオートバックスがヒョンデのアフターパーツ開発! 2025年登場

Hyundai Mobility Japanは6月5日からハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」の日本発売を開始した。価格は858万円。

 Hyundai Mobility Japanは6月5日からハイパフォーマンスEV「IONIQ 5 N」の日本発売を開始した。価格は858万円。

 

650PSで1000万円以下の高性能EVは

IONIQ 5 Nだけ!

 IONIQ 5 NはSUVスタイルのBEV(バッテリーEV)、IONIQ 5をベースに、同社のスポーツブランド「N」による手が加えられたスペシャルモデル。最高出力478kW(650PS)を発揮する高性能デュアル駆動モーターと84kWh大容量バッテリーにより、最高速度260km/h、一充電航続距離(WLTCモード)で561kmを達成するなど、ベースモデルのIONIQ 5を大幅に上回るパフォーマンスで注目を集めている。

 

 Hyundai Customer Experience Center横浜で行なわれたジャパンプレミアで、趙 源祥代表取締役社長は冒頭に「我々は2022年にIONIQ 5とNEXOで日本市場に再参入し、2023年にはKONAを発売しました。そして今日IONIQ 5 Nを市場に導入します。日本のEV市場は、世界的に見ると非常に緩やかではありますが、年々着実に成長を続けています」と挨拶。

 

 そのうえで「ヒョンデは2022年、23年と世界第3位の自動車メーカーになるまで成長してきました。そんな自動車会社だからこそお届けすることができる、モーターがもたらすハイパワーだけではない本当のハイパフォーマンスとはなんなのか。IONIQ 5 Nはその答えの1つだと思います」とIONIQ 5 Nを力強く紹介した。

 

 車両についてHyundai Mobility Japanの佐藤 健シニアプロダクトスペシャリストは、「電気自動車というとエコカーのイメージが強いと思います。ですがIONIQ 5 Nはパフォーマンスに振った車です。そして、650PSで1000万円以下のハイパフォーマンスカーは日本にはありません」と力説。「単に速い車というだけでなく、音や振動など、エモーショナルな部分にも力を入れ、従来のエンジン車のような体験ができます」と語った。

 

オートバックスの一部店舗で試乗やカスタマイズもできるように

 販売は主にヒョンデのウェブサイトで行なわれるが、オートバックスセブンの一部店舗にて、試乗やカスタマイズサービスを行なうことも発表された。この協業はヒョンデ側からオートバックスセブンに対してアプローチし、オートバックスセブンは即座に決断したという。

 

 オートバックスセブンは、ヒョンデ側で開発しているIONIQ 5 N用のカスタマイズパーツ「N Performance Parts」の取り扱いのほか、ドリフトキングとして世界的に知られる土屋圭市氏をアドバイザーに迎え、各チューニングパーツメーカーと共同でオリジナルパーツを開発することも公表。これらのパーツは、2025年初頭に開催予定の東京オートサロンで発表される。

 

EVのチューニング文化を活性化させるのが目的

 オートバックスセブン社長の堀井勇吾氏は「すでに様々な形でヒョンデと協業していますが、IONIQ 5 Nの日本導入に合わせて、EVのチューニング文化を活性化させるために、さらなる協業を進めてまいります」と、IONIQ 5 Nに対しての高い期待と意気込みを見せた。

 

 新車発表の場で、このようなカスタマイズパーツの話が出てくるのは異例のこと。さらにショップ自らカスタマイズパーツをプロデュースしていくというのも異例だ。

 

 ハイパフォーマンスEVのIONIQ 5 Nが、日本でどのように浸透していくのか。車両とビジネスモデルの2点で注目していきたい。

 

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII