NTTデータ・ビズインテグラル、クラウドERP「Biz∫Optima」のIT業界向けテンプレートを提供

AI要約

NTTデータ・ビズインテグラルは、クラウドEPR「Biz∫Optima」の業界テンプレート拡充を開始し、第一弾としてIT業界向けのパッケージを提供開始する。

「プロジェクト採算管理テンプレート for Biz∫Optima」は、IT事業者や受託プロジェクト型ビジネスを対象とし、業界特化型テンプレートによりERPの標準機能を最大限活用しつつ、素早い導入・更新と業務定着を可能にする。

NTTデータ・ビズインテグラルは今後、他業界へのテンプレート提供を拡大し、導入期間の削減・業務効率向上・業務要件の充足など、価値提供に努めていくとしている。

NTTデータ・ビズインテグラル、クラウドERP「Biz∫Optima」のIT業界向けテンプレートを提供

 株式会社NTTデータ・ビズインテグラルは3日、クラウドEPR「Biz∫Optima」の業界テンプレート拡充に向けた取り組みを開始すると発表した。第一弾として、NTTデータ・ビズインテグラルとキーウェアソリューションズ株式会社は、IT業界向けプロジェクト採算管理支援パッケージ「プロジェクト採算管理テンプレート for Biz∫Optima」を2024年8月に提供開始する。

 Biz∫Optimaは、NTTデータ・ビズインテグラルが提供するクラウドERPサービス。大手企業で広く採用されている、会計および販売ソリューション「Biz∫会計」と「Biz∫販売」をクラウド環境で構築し、ライセンスをサブスクリプションモデルで提供する。

 NTTデータ・ビズインテグラルでは、IT業界を含む多くの分野で、IT人材の不足が深刻な問題となっており、ERPにおいても、システム導入・更新時にかかる工数・コストの削減を求める利用者の意向に基づき、パッケージの機能をそのまま活用する標準機能での導入を希望する企業が増えていると説明。一方で、業界の商慣習や自社独自の業務やサービス提供の観点から、ERPパッケージに業務を合わせることができず、アドオン/カスタマイズによる追加開発が必要になり、システム導入・更新には工数・コストを要するケースが一定数あったという。

 こうした社会問題やトレンドを踏まえ、IT業界固有要件に対応した「プロジェクト採算管理テンプレート for Biz∫Optima」を提供すると説明。これにより、ERPの標準機能を最大限活用しつつ、早期の導入・更新と素早い業務定着が見込めるとしている。

 プロジェクト採算管理テンプレートは、Biz∫との連携を前提としており、IT事業者や受託プロジェクト型ビジネスをする事業者の業界固有の要件に対応するために開発した業界特化型テンプレート。株式会社NTTデータ イントラマートが提供する「intra-mart」およびBiz∫を基盤とし、プロジェクト採算管理・要員管理の高度化を図る。

 NTTデータ・ビズインテグラルとキーウェアソリューションズは、顧客ニーズの変化に対応するために新たな事業に取り組むIT事業者向けに、管理会計の強化を目的として、事業計画・投資回収計画などの推移・見通し管理を可能とする機能や、部門間取引業務を社外取引と同様の業務フローで実現する社内取引管理といった機能を随時リリースしていく。

 さらに業務支援機能としては、昨今のサブスクリプションビジネスやサービス、保守メンテナンス業務において、契約情報から受注を自動生成する機能や、業界特有の前受け請求による入金や売上時における前受け金の自動計上・消し込みなど、前受け取引(分割検収における一括入金など)における処理を自動化する機能を提供する。

 また、intra-martの機構を活用した少額の決裁や継続での契約など、多様な取引パターンに対応したERP連携型のワークフローのノーコード設定も行える。

 NTTデータ・ビズインテグラルは、プロジェクト採算管理テンプレート for Biz∫Optimaの提供開始を皮切りに、他業界へのテンプレート提供拡大を目指し、これらの対応によって導入期間の削減・業務効率向上・業務要件の充足・継続的利用などの価値提供に努めていくとしている。