松下奈緒「子どものころから好きなことを全部この作品で」 映画でピアノ演奏や作曲をガチ披露

AI要約

俳優でミュージシャンの松下奈緒が、岡山県美作地域を舞台にした映画『風の奏の君へ』の完成披露舞台あいさつに参加。作品ではピアニスト役を演じる松下は、演奏や作曲にも挑戦し、自身の好きなことを全て詰め込んだと語る。

東京で行われたイベントには、松下の他に杉野遥亮、山村隆太(flumpool)、池上季実子も登壇。監督の大谷健太郎氏は、松下の才能を絶賛し、彼女が作品に対して情熱を持って取り組んだことを明かす。

松下は自身の音楽活動と俳優業を融合させた作品に関わることに喜びを感じ、「非常に心に残る作品になった」と述懐。『風の奏の君へ』は、里香と兄弟の恋愛模様が見どころの感動作だ。

松下奈緒「子どものころから好きなことを全部この作品で」 映画でピアノ演奏や作曲をガチ披露

 俳優でミュージシャンの松下奈緒が1日、都内で行われた『風の奏の君へ』(7日公開)の完成披露舞台あいさつに参加した。

 本作は、お茶の名産地である岡山県美作(みまさか)地域を舞台に、この地を訪れたピアニスト・青江里香(あおえ・さとか)と、茶葉屋を営む兄弟をめぐる物語。監督・脚本を務めるのは映画の舞台となった岡山県美作市で育った大谷健太郎氏。同氏の「美作の小説と映画を全国に!」という構想から、あさのあつこ原作『透き通った風が吹いて』を原案に製作された。松下奈緒演じる里香と兄弟のやるせない恋のトライアングルが見どころ。里香と運命的な出逢いを果たす弟・真中渓哉を杉野遥亮が、その兄で過去に里香と何かしらの関係があったと思われる・真中淳也を山村隆太(flumpool)が演じる。

 松下は、ピアニスト役で演奏はもちろん、作曲も担当した。「本当に私の子どものころからの好きなことを全部この作品でかなえていただけたなという感じでした。なので、 正直、本当に大変でした(笑)。ですけれども、その気持ちがすごくリンクする部分が大きくて。すごく通じる部分、気持ちのわかる部分が大きかったので、役がすごく味方してくれた」と振り返った。

 大谷監督は「松下さんが女優をやりながら、ピアノを演奏したり、作曲をしたり、両方やれる作品が今までになかった」と起用の理由を語り、松下も「ここまで濃いのはないです」とフォロー。大谷監督は「『この作品なら』と出ていただいた。ほとんど松下さんの才能に乗っかって作ったと言っても過言ではない」と断言。苦笑いの松下は「台本に『今まで書いたことのない1番美しい曲』って書かれてたんですよ」とボヤくと大谷監督は「書いちゃったんですよ。『これはちょっと無理なので消してください』と言われるかなと思ったから、すごいなと思います」と松下の才能を絶賛。松下は「すごくいろんな思いを、私も今まで経験したことない気持ちで曲を書かせていただけた。非常に私も心に残る作品になりました」としみじみと述懐していた。

 舞台あいさつには、杉野遥亮、山村隆太(flumpool)、池上季実子も登壇した。