「なぜカネを持っているのか」GACKTが持論語るも、思い出される「仮想通貨トラブル」と「小賢しいタイミング」での言及

AI要約

ミュージシャンのGACKTが過去の失敗やバッシングについて語り、チャレンジを繰り返すことの重要性を強調。

過去の仮想通貨プロジェクト「SPINDLE」に関する疑惑や経緯が明らかになり、GACKTの姿勢に対する批判も存在。

最新のインタビューでは、GACKTが疑惑について否定的な見解を示し、投資家からの反応も紹介されている。

「なぜカネを持っているのか」GACKTが持論語るも、思い出される「仮想通貨トラブル」と「小賢しいタイミング」での言及

《ボクも多くの失敗を重ねてきた。 多くのバッシングも受けた。「音楽だけやってればいいのに!」 そんな言葉は飽きるほど聞いてきた。 だがな、今のボクが持っている経験は自分の信念を突き通してきたからこそ得られたもの。》

《「なぜGACKTはカネを持っているのか?」って言葉も聞くが、チャレンジの数だけ失敗と成功を繰り返した結果ってだけの話。 チャレンジしてれば、失敗の数よりも成功の質が上回る瞬間が来る。》

 5月30日、自身のXにそう綴ったのは、ミュージシャンのGACKT。音楽番組のみならず、バラエティ番組や、多方面の活動に挑戦する理由について冒頭のように明かしたのだ。

 成功の数が、失敗の数を上回ったからこそカネがあるーー。そんなGACKTの主張に、疑問を寄せる声も……。

「ネット上では、過去の“スピンドル騒動”について言及する声が多く見られました。

 GACKTさんといえば、騒動についての“疑惑”について言及しないまま活動を休止したこともあり、当時から疑問に思う声も多かった。

 そんなGACKTさんが自らの“資産”について語ることに抵抗を感じた人も多かったのでは?」(芸能記者)

 GACKTは2017年12月26日に、自身のオフィシャルブログで、仮想通貨「SPINDLE(スピンドル)」プロジェクトにコアメンバーとして参画することを発表。SPINDLEは、GACKTが事業者だけでなく、広告塔のような役割を果たしていたため、「GACKTコイン」とも呼ばれていた。ファンを集めた商談会では、「1000万円が2億円になった」と投資を募ることがあったといわれている。

 結果として、SPINDLEは約220億円の資金調達に成功し、注目を集めたが、2018年5月の上場後には価値が大暴落。

 本誌もこの騒動について2021年9月に報じているが、「GACKTは、広告塔としての報酬や、上場直後に売り抜けたおかげで、約17億円もの利益を得ているそうです。ところが私が集めた顧客は全員損失を出しました」と、仕事仲間は怒りをあらわにしていた。

 そして暴落から約6年後ーー。2024年2月、GACKTはYouTubeチャンネル「DROPOUT ドロップアウトした冒険者たち」にゲスト出演。「詐欺まがいの手口」と批判された「GACKTコイン」について語る場面があった。

 動画では、GACKTは「ボク、別に広告塔で入ったわけじゃない。アドバイザリーみたいな形で、世界中の人たちをつなげる役割を担っただけ」と、役割が広告塔ではないことを強調。また、SPINDLEの値下がりについては、「ちょうどあの当時、仮想通貨のバブルがはじけて、ビットコインがそれこそ220万から30万まで落ちたときだったんだよ。そのいちばん最悪なタイミングにかぶってしまったっていうのが、すごい大きな理由」と説明。

 さらに「売り抜け」についても、動画で「売り抜いてないし、そもそも創設した人たちっていうのは、ロックアップといって1年間、鍵がかかるわけ。さわれない」と否定している。

 しかし動画公開当時、投資家の八神聡氏は、GACKTの姿勢について、本誌に“苦言”を語っている。

「GACKTさんも、SPINDLEの甘い話に安易に乗ってしまったのでしょう。これだけの知名度があれば、2018年当時、怪しげなコインの広告塔になることのリスクをもっと想定していないといけませんでした。芸能人は、取引所の広告塔になるぐらいがちょうどいいのです。それでも暴落したら、負のレッテルを貼られますがね」

「GACKTさんがこのタイミングで話すのは少し小賢しい印象があります。暴落がもう過去の話になり、さらには、仮想通貨がほぼすべて値上がりしていて、投資家にとってダメージが少ない時期ですからね。計算ずくのように思えます」

 これもGACKTにとっては、“チャレンジ”だったのだろうかーー。