山中崇史、劇団の先輩・六角精児は「本当にいい先輩」 『相棒』で遅刻した時…みなの前で「わざと怒ってくれた」

AI要約

山中崇史さんが『相棒 season2』からレギュラー出演しており、劇団扉座の先輩である六角精児さんとの共演エピソードや、水谷豊さんからのアドバイスについて語っています。

水谷豊さんからのアドバイスを通じて、崇史さんはクリアで穏やかな気持ちを持つことの重要性や、現場での集中や視聴者への喜ばせる気持ちを大切にすることを学んだと述べています。

20年以上にわたりレギュラー出演している崇史さんは、水谷さんの太陽のような明るさや、厳しくも暖かいアドバイスに感謝の気持ちを述べています。

山中崇史、劇団の先輩・六角精児は「本当にいい先輩」 『相棒』で遅刻した時…みなの前で「わざと怒ってくれた」

2003年、『相棒 season2』(テレビ朝日系)の第4話から捜査一課の芹沢刑事役としてレギュラー出演している山中崇史さん。

season12で三浦刑事(大谷亮介)が依願退職した後は伊丹刑事(川原和久)の相棒役となり、season19で出雲麗音刑事(篠原ゆき子)が捜査一課に配属されてからは、先輩としての役目も担うことに。映画『太陽とボレロ』(水谷豊監督)、『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)、『JKと六法全書』(テレビ朝日系)などに出演。劇団扉座の看板俳優としても活躍。

2024年6月6日(木)から主演舞台『ハロウィンの夜に咲いた桜の樹の下で』(作・演出:横内謙介)の上演が始まる。

『相棒 season2』から芹沢刑事役で出演することになった山中さんは、鑑識課員・米沢守役で出演していた劇団扉座の先輩・六角精児さんと共演することに。

――六角さんは、山中さんがレギュラーになったとき何かお話されました?

「六角さんはクールな感じでしたよ。『頑張れよ』みたいな感じで。あの人は、とくに目をかけてくれるというようなわかりやすいことをするタイプではないけれど、一度僕が遅刻をしたことがあって。

ちょっと寝坊したのと電車が動かなくなっちゃって、撮影所での撮影に30分ぐらい遅刻してしまったことがあったんです。そのシーンは水谷豊さんと寺脇康文さんも出演していたので、お待たせしてしまって…。

慌ててタクシーで撮影所に乗り付けたら、ちょうど水谷さんと寺脇さんが出てこられて。僕が『どうもすみませんでした』って謝ったら、『大丈夫、大丈夫。気にしないで早く準備しな』って言ってくださって。

準備し終わってセットに入ったら、水谷さんとかみんなが待っていらっしゃるでしょう? そこに六角さんもいたんですよ。それで、六角さんがみんなの前でわざと僕に『みんなのこと待たせて何やってんだ!』って怒ったんですよ。

普段そんなことはしないのに怒鳴ったの。ビックリしたけれど、『あっ、この人わざと怒ってくださっているんだな。僕が1回ここで怒られれば少し楽になるだろうって思ってくれたんだ』ってすぐにわかって。

『すみませんでした』って言ったら、六角さんが『どうもすみませんでした』ってみんなに謝ってくれていました。そのとき本当にいい先輩だなって思いました」

――山中さんがレギュラーになってから20年以上になりますが、水谷さんとはどのようなお話をされていますか?

「いろんなことを話しながらアドバイスをいただいています。『崇史、俳優っていうのはね、いつもクリアでいなきゃいけないよ。気持ちがネガティブでいたり、人を妬んだり、そういう気持ちでいると、それは(演技に)出るから』と。

常に明るくって言ったら簡単すぎるけれど、そういう風に気持ちがいつも穏やかでいることって難しいですよね。

でも、水谷さんはすごいなって思います。ものすごくいろんなことを抱えているのに、本当に太陽みたいな感じでね。笑顔で冗談を言ったり、おもしろい話をしてくれたり、叱ってくれることもありますしね」

――叱られたことというのは?

「『もっと現場で集中しなきゃ。どうすればこのシーンが良くなるか。どうすれば見てくださっている方々に喜んでもらえるか。そういうことを常に思ってなきゃダメだ。セリフを覚えてやるだけじゃなく、常にそういう気持ちでいることが大事なんだ』と言われたことがあります。このアドバイスは今でも感謝しています」