花組トップ柚香光「青春、その一言に尽きます」15年間の宝塚人生に別れ 最後は紋付きはかまで

AI要約

宝塚歌劇団花組トップ柚香光が15年間の宝塚人生に別れを告げ、退団公演の千秋楽を終えた。

柚香は宝塚で過ごした日々を青春と振り返り、感謝の気持ちを示した。

柚香は男役トップスターとしての自らの信念と将来について話し、ファンの思いを胸に進んでいく意気込みを表明した。

花組トップ柚香光「青春、その一言に尽きます」15年間の宝塚人生に別れ 最後は紋付きはかまで

 宝塚歌劇団花組トップ柚香光が26日、東京宝塚劇場で、退団公演「ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」の千秋楽を終え、15年間の宝塚人生に別れを告げた。公演後に会見を行った柚香は、宝塚で過ごした日々を振り返り「青春、その一言に尽き、とても良い青春でした」と、すがすがしい笑みを見せた。トップ娘役星風まどかも同時退団した。

 サヨナラショーに続くセレモニーでは、最後の大階段を紋付き、はかまで下りた。宝塚大劇場の千秋楽では男役の象徴黒えんび、この日は宝塚の正装。柚香は「最後は宝塚の生徒として卒業させていただきたい、身を引き締めてごあいさつさせていただきたいと思いました」と説明した。

 セレモニーのあいさつで「本日、背中の羽根を降ろしました」と話した。あらためて羽根を降ろした心境を聞かれ「感謝と安堵(あんど)です。羽根の重みは、グラム数の問題ではなく、とても大きなものがございますので、無事にこうして降ろさせていただけたのは、何よりもお客さまの応援のあってのこと」と感謝した。

 09年に入団し、19年にトップに就任した。柚香は「花組の男役とは、男役トップスターとは、ということをずっと自分に問い続けてきました。自分の中で大切にしたいものは、品性と品格と、そして愛かなと思います」と笑みを見せた。

 今後の予定については、「夜ごはんを食べて、少し身を清めてゆっくり眠る…そういうことじゃないですよね」と笑い、「トップとして卒業させていただきましたので、ファンの方の思いを胸に、恥ずかしくないように進んでいきます」と話した。【小林千穂】