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金八先生生みの親・小山内美江子さん 最期の会話は「卵の入ったおかゆが…」だった 長男・利重剛語る
脚本家の小山内美江子さんが94歳で他界。彼女は数々の名作を手がけ、昭和、平成のドラマ史を支えたレジェンド脚本家だった。
最期の様子については、心臓手術や緊急入院を経て闘病していたが、最終的に病院で静かに息を引き取った。
利重剛が明かした最期の会話や小山内さんのボランティア活動、利重に対する母としての愛情も紹介された。
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2日に老衰のため94歳で他界した脚本家の小山内美江子さんは、TBS「3年B組金八先生」やNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」など名作を次々と生み出し、昭和、平成のドラマ史を支えたレジェンド脚本家だった。
俳優で長男の利重剛(61)がスポニチアネックスの取材に応じ、これまで明らかになっていなかった最期の様子について明かした。
2015年には心臓大動脈弁の手術をしペースメーカーを付けて生活。18年には心不全で緊急入院。その後、慢性硬膜下血腫を患うなど、1年で5度の手術を受けたが、持ち前の気力で乗り越えていた小山内さん。
今年3月に体調を崩して入院後、回復して4月末に退院。だが、再び悪化して入院。最期は病院で静かに息を引き取った。
親子の最期の会話は、利重が「何か食べたいものは?」と聞くと「卵の入ったおかゆが食べたい」だったという。
小山内さん自身も戦後の苦しい時代を経験し、60歳になってから海外でのボランティア活動を本格的に開始。1993年、NPO法人を立ち上げ、カンボジアなどの国々で学校を建設する活動を行った。それだけに、質素でも、口に運ぶと、ふわっとした卵とおかゆの温かさが気持ちを和やかにしてくれる一品を選んだのだろうか。
シングルマザーとして利重を育て上げた小山内さん。「どんなお母さんだったか?」の質問に、利重はしばらく考えた後「大好きでした」と答えた。