『SixTONES』松村北斗、アニメ『秒速5センチメートル』実写化で映画初単独主演 新海監督の「北斗くんで見たい」で決断

AI要約

アイドルグループ「SixTONES」の松村北斗(29)が、新海誠監督の「秒速5センチメートル」実写映画で主演を務めることが決定した。奥山由之監督がメガホンを取るこの映画は、原作を尊重しつつも約2時間の長編映画として製作される。

松村はオファーを受けた際には未熟な自分が参加することに疑問を抱いていたが、奥山監督や製作陣の熱意、そして新海監督からの期待に応え、主演を務める決意をした。彼らは原作とファンに敬意を払いながら作品を作り上げる意気込みを表明している。

新海監督も若手のチームが再び「秒速5センチメートル」に向き合っていることに興奮し、松村を主役に選んだことに喜びを感じている。映画製作において、皆が今しかできない作品を作り上げることを期待している。

『SixTONES』松村北斗、アニメ『秒速5センチメートル』実写化で映画初単独主演 新海監督の「北斗くんで見たい」で決断

 アイドルグループ「SixTONES」の松村北斗(29)が来年秋に公開される「秒速5センチメートル」で映画初単独主演を飾ることが21日、分かった。昨年、松村が声優に初挑戦し、興行収入149.4億円を記録した「すずめの戸締まり」や「君の名は。」「天気の子」などで知られる新海誠監督(51)が33歳時に手がけた同名アニメーション映画(2007年公開)を実写化。33歳の気鋭クリエーター、奥山由之監督がメガホンを取る。

 17年前に公開されたアニメ版の「秒速5センチメートル」は、「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」に続く新海監督の3作目の商業公開作品で、同監督は「とても未熟で未完成な作品でした。しかしその未完成さ故、今でも長く愛し続けてもらえている作品でもあります」と振り返る。

 凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、米津玄師の「感電」や星野源の「創造」などのミュージックビデオを手がけた奥山監督を中心に若手のクリエーターやプロデューサーが実写化に挑むことになった。

 松村が演じる主人公・遠野貴樹は、小学生のころに出会った転校生の篠原明里と心を通わせ、互いに特別な思いを寄せながらも卒業後は離ればなれとなる。原作は遠野の小中学時代、高校時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描いた全63分の作品だった。実写映画では新海監督との意見交換を反映させた脚本をもとに、約2時間の長編映画として製作される。

 松村は「この原作はたくさんの方の人生に深い影響を与えてきました。ファンの皆さんはそれぞれの解釈と世界を持っていて、僕もその一人です。そんな作品の実写化に未熟な僕が参加するのかと一歩踏み出せないでいました」とオファーを受けた際の正直な心境を吐露した。「奥山監督をはじめとする製作陣の原作への憧れと愛。そして、新海さんから言っていただいた『北斗くんで見たいですね』というお言葉がこのチームで挑戦する理由をくれました」と出演を決断した理由を説明し、「『秒速5センチメートル』に影響を受けて憧れてきた者が集まったチームで作る今回の作品。原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます」とコメントを寄せた。

 新海監督は「奥山監督をはじめとした若く熱心なチームが再び『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることに、私はとても興奮しています。最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演を務めてもらえることにも、人生の不思議さを感じます。どうか、皆さんの今でしか作れない映画にしてください」とエールを送った。