「本当にガンダムなの?」 合体後のフォルムが奇抜すぎた「異形の機体」たち

AI要約

ロボットアニメにおけるお約束のひとつである「合体」により、異形のモビルスーツが生まれることがある。

『機動新世紀ガンダムX』のガンダムアシュタロンや『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』のペーネロペーなど、異形のフォルムと特徴的な武装が印象的な機体も存在する。

これらの異形の機体は、それぞれのシリーズに新たな魅力を加え、ファンを魅了している。

「本当にガンダムなの?」 合体後のフォルムが奇抜すぎた「異形の機体」たち

 「変形」と並んで、ロボットアニメのお約束のひとつが「合体」である。「ガンダムとGアーマー」、「ガンダムMk-IIとGディフェンサー」、そして3機合体の「ZZガンダム」など、リアルさを重視する『ガンダム』シリーズにおいても、合体機構を有する機体は少なくない。

 なかには何かと合体することにより、フォルムが大きく変わる機体も登場。まるでモンスターのように見える「異形の姿」になってしまうケースもあった。

 そこで今回は、合体することで衝撃的な変化を遂げた「異形のモビルスーツ」たちを見ていこう。

『機動新世紀ガンダムX』に登場するガンダムアシュタロンは、バックパックから伸びる2本の巨大なハサミ「アトミックシザース」が特徴的な機体だ。

 同機は可変MSであり、MA形態は初代『ガンダム』に登場したグラブロなどをほうふつさせる、独特のフォルムが印象的。

 そんなガンダムアシュタロンに、さらに巨大なバックパックを合体させたのが、「ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ」である。可変MSならではの高い機動性とバックパックに備えた武装で高火力を実現している。ちなみに「ハーミットクラブ」とは、“ヤドカリ”のことだ。

 もはや、どっちが本体か分からないほど巨大なバックパックからは、「アトミックシザース」をさらに大きくした「ギガンティックシザース」と呼ばれるハサミが伸び、それだけで強烈なインパクトがある。

 甲殻類のハサミのような「ギガンティックシザース」を広げたときのシルエットは、ダーク目の機体カラーもあいまって不気味で、機体名の由来となった「悪魔アスタロト」を連想させる。

 さらに、サテライトキャノンに似た「サテライトランチャー」を増設可能で、これを使う際は「ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク」と連結。この形態のときは、さらに異形度合いがパワーアップする。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する「ペーネロペー」も、ガンダム系列の機体とは思えない異形のフォルムが特徴だ。

 同機は、ベースとなる「オデュッセウスガンダム」に、「ミノフスキー・フライト・ユニット」を合体させたもの。そのフライトユニットは肩や腰の部分に、巨大なアーマーのように覆いかぶさり、頭頂部のあたりには鳥の頭のようなパーツがあり、存在感を誇示している。

 そのおかげで、せっかくのガンダムフェイスがまったく目立たず、これまでの機体では見たことのない異形のフォルムを演出していた。

 しかもペーネロペーは飛行音も独特で、まるで『ウルトラマン』の怪獣を思わせる異様な音を放つ。映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の監督を務めた村瀬修功氏によれば、「怪獣的な感じで、ペーネロペーはほかのモビルスーツとは全然違うものにしたかった」とのこと。

 まさに“異形”をコンセプトに設計された機体といえるだろう。