うつ病公表のサカナクション山口一郎、「『休む』という実感を得たい」

AI要約

サカナクションの山口一郎がうつ病を公表し、休養についての思いをインスタグラムで綴った。

以前から休むことに憧れを抱いていたが、病気と向き合う中でそれが難しかったと振り返る。

今も揺り戻しに怯えながら活動しており、制作やレコーディングをメンバーに頼りつつ、療養に時間を充てたいと語っている。

うつ病公表のサカナクション山口一郎、「『休む』という実感を得たい」

うつ病を公表している、ロックバンド「サカナクション」の山口一郎(44)が19日、インスタグラムで“休む”ことへの思いをつづった。

山口は2022年5月から不調が続いており、医師から「燃え尽き症候群」との診断を受け、同年7月に休養を発表。同年11月に活動再開するも、今年1月のステージではうつ病であると公表した。4月からは、約2年ぶりの全国アリーナツアーを行った。

この日のインスタでは「『しっかりと休む』という技術を習得している人に憧れる」と書き出すと、「僕にとって休むとは『ただ寝る』だった。病気と対峙(じ)している渦中だから、むしろ寝ることしかできなかったのだけれども、病気になる前からそうだったと思う」と振り返った。

その上で「気の許した人と会う時も、家族と会うとしても、誰かと何かをするという時点で『休み』とは感じなくなっていた。休むレベルが高い人は、休日にハードな運動をしたり、朝から人と外出し、歩いたり、食べたり、話したりしている。僕からするとそういう人たちは、休みのエキスパートだ」と持論を記した。

「まだ揺り戻しに怯(おび)えながら生活をしている中、制作やレコーディングが始まっているが、今までよりメンバーに委ね、頼っている。その分、療養に時間を充てさせてもらっているのだが、ただの『療養』から『休む』に昇格させたい。『休む』という実感を得たい」と胸の内を吐露。目をつぶって“休む”愛猫の写真を添え、「今月も母から実家の猫の様子が送られてきた」と結んでいる。