思い出の武道館で〝アリス復活〟 堀内孝雄と矢沢透、亡き谷村新司さんと一緒に歌って演奏「歌い継いでいく」

AI要約

フォークグループ、アリスが18日、東京・北の丸の日本武道館で、昨年10月8日に死去したリーダー、谷村新司さんの一周忌追悼コンサートを開催。堀内孝雄と矢沢透の演奏に、谷村さんの映像と歌声を合わせて感動のステージが展開。

堀内が涙ながらに谷村さんの名前を呼び、観客と共に感動を分かち合いながら、アリスの楽曲を熱唱。満員の武道館を温かい思いに包み込んだ。

アリスの52年の歴史を振り返り、谷村さんへの感謝と永遠の思いを込めたコンサートは、ファンにとって別れと共感の深い時間となった。

思い出の武道館で〝アリス復活〟 堀内孝雄と矢沢透、亡き谷村新司さんと一緒に歌って演奏「歌い継いでいく」

フォークグループ、アリスが18日、東京・北の丸の日本武道館で、昨年10月8日に死去したリーダー、谷村新司さん(享年74)の一周忌追悼コンサートを開いた。ボーカル&ギターの堀内孝雄(74)とドラムスの矢沢透(75)の歌と演奏に、谷村さんの生前の映像と歌声をシンクロさせた異次元ステージ。生死を超えた〝アリス復活〟に、感動の輪が広がった。

「冬の稲妻」「今はもうだれも」でスタートすると、会場はほぼ総立ち。歌い終えた堀内が「本来はここで谷村がメンバー紹介するのですが、もういないので僕がやります」と矢沢を紹介した後、「僕らの永遠のリーダーです。谷村新司!」と叫んだ。

それに呼応するように、ステージ後方の巨大スクリーンに谷村さんの姿が登場。「メンバー紹介します。ボーカル・ギター、堀内孝雄!」と返すと、堀内の涙腺が崩壊。「なんでお前がいないんだ。どうか、皆さん、助けてくれ!」と会場に呼びかけ、観客も総立ちで声援を送った。

その後は谷村さんの歌う姿に合わせ「遠くで汽笛を聞きながら」「チャンピオン」など全てアリスの楽曲で21曲を熱唱。満員の約7800人を感動の渦に巻き込んだ。

1972年の結成から52年。アリスとして5年ぶり21回目の武道館。谷村さんの夫人、孝子さんも見守ったこの日の公演タイトルは「アリス コンサート2024 ALICE FOREVER~アリガトウ~」で、会場は終始、今は亡き主役への熱く懐かしい思いに包まれた。

この日、2人は公演直前に会見。副題の「アリガトウ」について「デビュー当時から変わらぬファンへの思いです」と感謝し「(谷村さんには)空から見ていてほしい」と遠くを見つめた。

多くの楽曲で谷村さんとツインボーカルを務めた堀内は、この1年を振り返り「アリスの歌を歌うたびにグッときちゃう。それは永遠に続くと思う」としんみり。「でも、これまでと同じく自分のコンサートでも歌い継いでいきたい」と語り、「SORISE(ソライズ)」という名のバンドで活動する矢沢は「僕も歌は継承していく」と明言した。

追悼ライブは10月13日にも大阪城ホールで予定しているが、堀内は「そこでアリスの活動は一区切り」とキッパリ。アリスとしての活動は大阪公演がひとまずラストになりそうだが、アリスの歌はファンも含め〝永遠に〟歌い継がれる。