新人映画監督の登竜門「田辺・弁慶映画祭」175作品集まる 過去3番目、好調続く

AI要約

和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で開かれる「田辺・弁慶映画祭」で、応募数が過去3番目に多い175作品だったと発表された。

映画祭は新人映画監督の登竜門として知られ、コンペティション部門の応募作品数は徐々に増加しており、若手監督らに浸透している。

実行委員会は応募作品の中から8本の入選作品を選び、賞金30万円が贈られる「弁慶グランプリ」など各賞を発表する。

新人映画監督の登竜門「田辺・弁慶映画祭」175作品集まる 過去3番目、好調続く

和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館で開かれる「田辺・弁慶映画祭」(11月8~10日、産経新聞社など後援)で、同映画祭実行委員会は、最優秀賞にあたる弁慶グランプリなどを選出するコンペティション部門の応募数が過去3番目に多い175作品だったと発表した。昨年は最多の188作品、一昨年は2番目の180作品と好調が続いており、若手監督らに映画祭が浸透している。

映画祭は平成19年にスタートし、今回で18回目で、新人映画監督の登竜門として知られる。コンペティション部門の応募作品数は19年の19作品から23年に53作品、30年に165作品に増加。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった令和2年に123作品に落ち込んだが、3年からは回復基調となり、応募数が大きく伸びた。3年まではDVDなどのディスクで募集していたが、4年以降はオンライン募集を取り入れたことが好影響を及ぼしたという。

映画祭はこれまでに沖田修一監督や今泉力哉監督らを輩出し、若手監督の腕試しの場にもなっている。実行委によると、今回の応募作品はラブストーリーやアクション、コメディー、ドキュメンタリーなど多彩なジャンルにわたり、監督の平均年齢は34歳。

実行委はコンペティション部門の応募作品の中から8本の入選作品を選んだ。11月8~9の両日、紀南文化会館で無料で上映され、10日に8作品の中から賞金30万円が贈られる「弁慶グランプリ」や「キネマイスター賞」「観客賞」など各賞を発表する。

入選作品は次の通り。

「ボールドアズ、君。」(岡本崇監督)▽「書けないんじゃない、書かないんだ」(鴨井奨平監督)▽「天使たち」(木村ナイマ監督)▽「ハーフタイム」(張曜元監督)▽「よそ者の会」(西崎羽美監督)▽「噛む家族」(馬渕ありさ監督)▽「温帯の君へ」(宮坂一輝監督)▽「わたしの頭はいつもうるさい」(宮森玲実監督)