なら国際映画祭2024の審査員に奈良美智、寺島しのぶ、三船美佳ら5名決定

AI要約

2024年に開催されるなら国際映画祭2024の審査員5名が発表された。

また、インターナショナルコンペティション部門とNARA-wave部門の受賞作品にはそれぞれ特別な賞が用意されている。

奈良美智が審査員長を務め、寺島しのぶやマテオ・ファチェンダなどが審査員として参加する。

また、河瀬直美がエグゼクティブディレクターを務める本映画祭は、奈良で開催される。

審査員たちはそれぞれコメントを寄せ、奈良で開催される映画祭への期待を語っている。

なら国際映画祭2024の審査員に奈良美智、寺島しのぶ、三船美佳ら5名決定

9月20日から23日にかけて開催される、なら国際映画祭2024の審査員5名が明らかになった。

河瀬直美をエグゼクティブディレクターに迎える本映画祭。インターナショナルコンペティション部門には6作品が選ばれ、優れた作品にはクロージングセレモニーで最高賞“ゴールデンSHIKA賞”や観客賞が贈呈される。NARA-waveでは日本の学生の作品を含む10本が上映予定で、最高賞は“ゴールデンKOJIKA賞”。両部門でそれぞれ受賞した監督には、映画製作プロジェクトNARAtive(ナラティブ)の企画提案権利が与えられる。

インターナショナルコンペティション部門の審査員長を務めるのは現代美術家・奈良美智。審査員は俳優・寺島しのぶ、イタリアの監督・エディターであるマテオ・ファチェンダが担当する。加えてNARA-waveの審査員として俳優・タレントの三船美佳、撮影監督・山崎裕が決定した。

奈良は「審査という大役を引き受けることになり、ひとりの映画好きとしては光栄を通り越して不安の方が多いというのが正直な気持ちですが、映画の力を信じて、もちろん楽しみながら審査に参加します!」とコメント。そのほか4名のメッセージも以下に掲載している。

なら国際映画祭2024は奈良・奈良市ならまちセンターほかで開催。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

※山崎裕の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

■ なら国際映画祭2024

2024年9月20日(金)~23日(月・祝)奈良県 奈良市ならまちセンターほか

□ インターナショナルコンペティション

・サートゥ / うさぎ年(UK・ラオス / 監督:ジョシュア・トリッグ)

・失った時間(中国 / 監督:ツァイ・ジエ)

・鳥かごは鳥を探す(フランス・ロシア / 監督:マリカ・ムサエヴァ)

・パーマネント・ピクチャー(スペイン・フランス / 監督:ラウラ・フェレス)

・催眠(スウェーデン・ノルウェー・フランス / 監督:アーネスト・デ・ギア)

・ハートレス(ブラジル / 監督:ナラ・ノルマンデ、ティアオ)

□ NARA-wave 学生映画コンペティション

・白内障(ポーランド / 監督:ルーカス・イヴァニクツ)

・よく見れば星(日本 / 監督:森三春)

・葉っぱのささやき(カナダ / 監督:ラブリーン・フンジャン)

・砂時計(日本 / 監督:チン・ジョキン)

・奇祭(日本 / 監督:榊原滉)

・ヘイルストームに咲く花(インド / 監督:マハラシ・トゥヒン・カシップ)

・忘れたものだけが新しい(ドイツ / 監督:モナ・シーア)

・枯葉は川をくだる(日本 / 監督:チョウ・タクウ)

・詩人(英国・中国 / 監督:クン・サン)

・分離の予感(日本 / 監督:カ・エイケツ)

■ 奈良美智 コメント

奈良 in 奈良!

審査という大役を引き受けることになり、ひとりの映画好きとしては光栄を通り越して不安の方が多いというのが正直な気持ちですが、映画の力を信じて、もちろん楽しみながら審査に参加します!

■ 寺島しのぶ コメント

今回審査員をさせていただくことになりました。

奈良の空気を存分に楽しみながら世界から選りすぐりの作品を見させていただきます。

映画祭は出会いの場、今からとても楽しみです。

■ マテオ・ファチェンダ コメント

なら国際映画祭に審査員として参加できることは、私にとって大変光栄なことです。才能豊かな女優の寺島しのぶさんや世界的アーティストの奈良美智さんとこの経験を分かち合うことは、挑戦であると同時に、素晴らしい日本文化を間近に知る機会でもあります。

受賞歴のある川瀬直美監督がエグゼクティブ・ディレクターを務めるこの権威ある映画祭で、選ばれた新鋭監督たちの映画を通した対話を心待ちにしています。

■ 三船美佳 コメント

私がまだ幼い頃に、両親が連れて行ってくれた海外の映画祭。そこに広がるのは、活気のある美しい空間でした。その特別な思い出は、私の宝物です。

そして今回、日本が誇る奈良で、国内外から集まる作品を拝見し、私も審査員の一員として参加させて頂ける事になり、とても光栄です。またひとつ、心の宝物が増えそうです。

■ 山崎裕 コメント

「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」のプログラムディレクターを10数年務めて、コンペティションのドキュメンタリー作品の予備審査もやってきました。日本映画撮影監督協会の三浦賞、JSC賞の両方の審査の経験もあります。

学生の作品は座・高円寺で多少拝見していますが、映像関係の学校で教えた経験もなく、あまり馴染みはありません。私が在学した1960年代の日本大学芸術学部映画学科では自主映画を盛んに作っていましたが、実験映画的な難解のものでした。今回、21世紀の学生の作品に出会える機会を頂き楽しみにしています。

山崎裕