「情熱大陸」ナレーターの窪田等が初の著書「情熱が伝わる言葉の力」を10月2日に発売 生活や仕事で活かせる「伝え方」を伝授

AI要約

TBS系「情熱大陸」として活躍する声優でナレーターの窪田等が、初の著書を発売する。本書では伝え方のコツや情熱を伝える力について伝授している。

窪田はナレーションの重要性について語り、特に相手に伝わるための間(ポーズ)が重要だと述べている。テンポや力を抜いた話し方が聴き手に響くと説いている。

窪田が長いキャリアの中で印象深かった出来事や、アイルトン・セナの追悼番組で感じた想いについても触れられている。

「情熱大陸」ナレーターの窪田等が初の著書「情熱が伝わる言葉の力」を10月2日に発売 生活や仕事で活かせる「伝え方」を伝授

 TBS系「情熱大陸」(日曜午後11時)をはじめ、ドキュメンタリー番組やスポーツ番組、CMなどで活躍する声優でナレーターの窪田等(73)が、10月2日に初の著書「情熱が伝わる言葉の力」(KADOKAWA)を発売する。

 明確でわかりやすい口調や主張しすぎない語り口、抜群の安定感といったナレーション技術に定評がある窪田が、ナレーションの現場のエピソードなども交えながら、生活や仕事で活用できる「伝え方」を伝授する。出版にあたり、窪田は「ナレーションに限らず、『伝わる』話し方で大切なのは、間(ポーズ)です。相手が理解する前に話を進めると、その後の内容は入ってきません。相手がうなずくくらいの『間』をとって、話を展開させていきましょう。特に伝えたい部分は、はっきりと、また、ゆっくりと、力を込めて言うと、その言葉が際立ちます。テンポと間を考えることで聴き心地が変わってきます」と、書籍の内容の一部を交えながらアピールした。

 ナレーターとしての長いキャリアの中で特に印象深かった出来事を尋ねると、1994年5月1日のF1・サンマリノGPで死去したアイルトン・セナの追悼番組を挙げた。「(原稿を)読んでいくうちに、音楽にも影響され感極まり、涙がこぼれて、その後が読めなくなってしまい休憩を頂きました。ナレーターとして、冷静に視聴者に伝えることが大切なことを改めて感じました。後にも先にも、あれが最初で最後の読めなくなった出来事でした」としみじみ。その上で「あくまで一ナレータとして一つ一つの仕事に丁寧に情熱をもって取り組み、大好きなナレーションの仕事で関わってくれた方々や視聴者に喜んでもらえる仕事をこれからもやっていきたいです」と話した。

 ◆窪田 等(くぼた・ひとし) ナレーター、声優。高校卒業後に富士通に入社し、試験課に配属。通勤時に車内で見たCMナレーター養成講座の受講生募集の吊り広告をきっかけに、ナレーターの道を志す。以降、テレビ、ラジオなどの各媒体でドキュメンタリー、情報バラエティ、CMなどあらゆるジャンルのナレーションをこなす。明確でわかりやすい口調や主張しすぎない語り口、抜群の安定感といったナレーション技術に定評がある。2020年4月21日には、朗読に特化したYouTubeチャンネル『【公式】窪田等の世界』を開設。