理性的な変人たち「寿歌二曲」BUoYで開幕、生田みゆき「限られた空間が、無限の拡がりをもつ予感」

AI要約

理性的な変人たち vol.4『寿歌二曲』が、東京・BUoYで開幕した。

本公演では生田みゆきの演出で、北村想の「寿歌:全四曲」より、「寿歌」と「寿歌II」を同時上演する。

公演は9月17日までで、アフタートークやパフォーマンスも行われる。

理性的な変人たちは、女性キャストのみで公演を行ってきたが、今回は性別・年齢不問オーディションでキャスティングを実施。

出演者には荒巻まりの、滝沢花野、廣田高志、谷山知宏、小林春世、坂本七秋が含まれる。

大西多摩恵が降板したため、滝沢がゲサク役として全公演に出演する。

演出の生田は、場所や空間が作品に与える影響についてコメントし、観客に劇場での体験を呼びかけている。

上演時間は休憩15分を含む約2時間30分。

明星チームと夕星チームのWキャスト制での公演となる。

理性的な変人たち「寿歌二曲」BUoYで開幕、生田みゆき「限られた空間が、無限の拡がりをもつ予感」

「理性的な変人たち vol.4『寿歌二曲』」が、昨日9月12日に東京・BUoYで開幕した。

理性的な変人たちは、演劇科のない東京藝術大学出身の三十代女性を中心とした団体。本公演では生田みゆきの演出で、北村想の「寿歌:全四曲」より、「寿歌」と「寿歌II」を同時上演する。「寿歌」では核戦争後の荒野を舞台に、リヤカーを引く旅芸人のゲサクとキョウコ、そして途上で出会う謎の男ヤスオの旅物語が展開。一方、核戦争前夜を描いた「寿歌II」では、ゲサクとキョウコ、女形のカリオ、“唖”のクマが、人を集めるために芝居を打つ様子が描かれる。

理性的な変人たちはこれまで女性キャストのみで公演を行ってきたが、今回は性別・年齢不問オーディションでキャスティングを実施。上演は明星チームと夕星チームの一部Wキャスト制となり、荒巻まりの、滝沢花野、廣田高志、谷山知宏、小林春世、坂本七秋が出演する。なお明星チームでの出演を予定していた大西多摩恵が体力面との兼ね合いで降板したため、全公演に滝沢がゲサク役として出演する。

開幕に際し、生田は「理性的な変人たちは、いつも作品を決めてから、それをぜひここで上演したい、という場所を探します。今回の北千住BUoYは、元銭湯。水が流れやすいように床に傾斜があったり、岩の壁があったり、いろんなところにパイプが出ていたり、とても面白い空間です。人々の『生活』の痕跡が残るこの場所に、演劇を上演するために人為的に手を加えていく過程で、自然とそこに『昔』と『今』、『現実』と『フィクション』が交錯し、限られた空間が、無限の拡がりをもつ予感を抱きました。この予感が、予感で終わるか、それとも眼には見えない、何か大きなものを出現させることが出来るのか……是非劇場で一緒に確かめていただけたらと思います。ご来場お待ちしております」とコメントした。

上演時間は休憩15分を含む約2時間30分。公演は9月17日まで。なお一部公演の終演後では、アフタートークや、第三曲「寿歌西へ」のパフォーマンスが行われる。

■ 理性的な変人たち vol.4「寿歌二曲」

2024年9月12日(木)~2024年9月17日(火)

東京都 BUoY

□ スタッフ

作:北村想

演出:生田みゆき

□ 出演

荒巻まりの / 滝沢花野 / 廣田高志 / 谷山知宏 / 小林春世 / 坂本七秋

※大西多摩恵は降板しました。

※U-30、U-25チケットあり。託児サポート、各種鑑賞サポートあり。