「実は悟空より強いんじゃ…?」 『ドラゴンボール』修行では習得不可能な「反則級スペシャル能力」
『ドラゴンボール』には超能力を持つキャラクターが登場し、その能力の特異さが描かれている。
超能力を持つ者たちは相手の動きを封じたり、時を止めるなど強力な能力を行使している。
しかし、修行では身につけることができない能力も存在し、パワーバランスを保つためには重要な要素となっている。
鳥山明さんによる『ドラゴンボール』（集英社）は、大迫力バトルの連続だ。そして、力と力のぶつかり合いだけではなく、それぞれの持つ特殊な能力が発揮されるのも魅力のひとつといえるだろう。
悟空がフリーザ編後に身につけた瞬間移動によって、戦いの幅が広がったのはいうまでもない。そして、こうした不思議な能力は作中にはいくつも登場していた。
しかし、中には修行しても絶対に身につけることのできない能力もある。今回は、そんな「悟空にも習得不可能」の特異な能力を振り返っていきたい。
『ドラゴンボール』にたびたび登場するのが超能力である。物体に触れることなく自在に操るなどの能力だ。
初期にその使い手として登場したのが餃子（チャオズ）だろう。天下一武道会でのクリリンとの試合では、超能力を使ってクリリンに腹痛を起こさせ、動きを止めて一方的に攻撃をしていた。これは試合として成立しているの? と思ってしまったほどだ……。
その後、チャオズはサイヤ人編でのナッパとの戦いで、ナッパの動きを止めるため超能力を使用していたが、効かないことが明らかになる。自分よりも戦闘力がかなり高い相手には通用しないのかもしれない。
また、フリーザも同じような能力として念動力を使っている。悟空とのバトルでは、岩を操って攻撃をしたり、悟空の動きを封じて「こんどは死ぬかもね」と落下させたりしていた。最後はクリリンを持ち上げて爆発させているので、チャオズとは比べ物にならない力の持ち主だ。
しかし、超能力に集中しすぎると隙ができるとも考えられるので、高速で動く戦いにはあまり向いていないかもしれない。
ギニュー特戦隊のひとりグルドが使用した超能力もスゴい。それが、バトル漫画の能力で最強クラスといえるであろう「時を止める能力」だ。
クリリンと悟飯との戦いの際、格下と見下していたふたりの動きにグルドはついていけない。目で追うのが困難となったので、時を止めて確認をしていた。
しかし止められる時間はわずか数秒で、おまけに使用するたび体力を消耗しているようだった。最終的にグルドは姿を隠すも、すぐさまふたりに居場所がバレてしまう。この流れは能力の無駄遣いのように思えてしまった。
だが、強力な能力には違いない。グルドは弱かったから姑息な使い方しかできなかったが、これを悟空などが身につけたらかなり優位に戦いを進められるはずだ。正々堂々戦うことをモットーにしている悟空なら使わないかもしれないが……。
ただ、あの能力は戦闘力が低いグルドだからこそ与えられた能力なのかもしれない。そうしないと、パワーバランスが一気に崩れてしまうだろう。
