秋葉原のクラブMOGRAが「Twitch DJプログラム」に加入 アーティストと収益を分配、ただしこれまでのアーカイブは非公開に

AI要約

秋葉原のDJバー・MOGRAがTwitch DJプログラムへの参加を発表。

プログラムによる著作権対応やアーカイブ非公開について。

MOGRAの過去から現在に至るストリーミング活動の経過。

秋葉原のクラブMOGRAが「Twitch DJプログラム」に加入 アーティストと収益を分配、ただしこれまでのアーカイブは非公開に

秋葉原のDJバー・MOGRAが9月6日に「Twitch DJプログラム」に加入することを発表した。

「Twitch DJプログラム」は、6月に発表された配信コミュニティサイト・Twitchが提供するDJ向けのプログラム。

このプログラムを利用することで、今後MOGRAは著作権を起因としたアカウント停止を気にすることなく、著作者と収益を分配しながらイベントの様子を配信していくことができるようになる。

この対応に伴い、これまで公開されてきたアーカイブは非公開となり、今後配信する音楽イベントについてもアーカイブが公開できなくなる。

MOGRAは、2009年開設のDJバー。秋葉原でアニメやアイドル、VTuberなどの楽曲をはじめ、EDMやfuturebaseなどを織り交ぜたクラブカルチャーを発信し、世界から支持を集めてきた。

そして、MOGRAはクラブイベントの様子をTwitchでストリーミング配信する文化の先駆者的存在でもある。

平日などに行われるレギュラーイベントはもちろん、様々なイベントを配信し、サブスクライバー(課金ユーザー)限定でアーカイブを視聴できた。

なお2017年には、MOGRAとTwitchはパートナーシップを締結。締結に際して、当メディアでの対談も行っている。

2020年より流行の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴って、世界中でイベントが中止を余儀なくされた。

そんな中でMOGRAが主催し、開催したのがストリーミングフェス「Music Unity 2020」だった。各クラブの店舗や拠点から配信をTwitchに繋ぎ、長時間にわたってDJプレイを視聴者に届けた。

また、緊急事態宣言下で店舗営業休止となった際には、無観客でTwitchでの配信イベントを開催し、独自の取り組みによってコロナ禍を耐え忍んできた。

秋葉原MOGRAを運営する、株式会社モグラの代表取締役を務めるD-YAMAさんは、9月4日にXでMOGRAおよび自身のTwitchチャンネルがBANをされたことを公表した。

TwitchはDJプログラムを説明するうえで「このプログラムは任意ですが、現状を変化させるものです」と説明している一方で、こうしたBANの状況からも、実質的に参加しなければDJ配信ができないものとも受け取れる。

DJセットをライブ配信していて、本プログラムとは別にライブ配信を行う権利を持っていない場合は、DJプログラムに参加しなければ、削除や警告、アカウント停止のリスクにさらされることになります。Twitch「Twitch DJプログラムへようこそ」より

MOGRAチャンネルの今回のプログラムへの加入には、こうした背景や経緯がある。