藤井聡太王座、午後のおやつは「練り切り」、永瀬拓矢九段はドリンクのみ【王座戦第1局】

AI要約

将棋の藤井聡太王座(22)と永瀬拓矢九段(31)による第72期王座戦5番勝負第1局が行われた。

序盤の攻防やおやつのシーン、対局のペースなどが描かれる。

両者の戦績や昨年の対戦結果も記され、決着が見込まれている。

藤井聡太王座、午後のおやつは「練り切り」、永瀬拓矢九段はドリンクのみ【王座戦第1局】

 将棋の藤井聡太王座(22)=竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠=に永瀬拓矢九段(31)が挑戦する第72期王座戦5番勝負第1局が4日、神奈川県秦野市の元湯陣屋で指され、振り駒で先手となった永瀬九段が、序盤で角を取り合う角換わりの戦型を選択、藤井王座もこれに応じた。早々と金銀4枚で玉を囲った永瀬九段に対して、藤井王座は2度にわたる銀の進出で攻め59、60手目で永瀬玉近くでの銀交換に成功。永瀬九段も歩を犠牲につくった馬で敵陣をにらみ、午後に入っても難しい局面が続いた。

 永瀬九段が63手目を指したころ午後3時となり、おやつが運ばれた。藤井王座は「練り切り」と抹茶、オレンジジュースを注文。永瀬九段はドリンクのみで抹茶、グレープフルーツジュースを頼んだ。対局開始から1時間で38手まで進んだ本局だが、それから昼食休憩までの2時間10分では14手、さらにおやつまでの2時間で11手と徐々にペースが遅くなってきた。

 本局は1日制で持ち時間はチェスクロック使用の5時間。1分未満の考慮が消費時間とならないストップウオッチ使用と違い、考慮時間通りに時間が減っていくため、テンポよくスリリングな展開になりやすい。同日夜、決着の見通し。昨年の第71期と同じ顔合わせで、昨年は永瀬王座に藤井七冠が挑戦し、3勝1敗で奪取に成功。史上初の全八冠保持を達成した。両者の対局成績は藤井王座の15勝7敗。タイトル戦では2度顔を合わせて藤井王座が防衛1、奪取1。