元アジアン・馬場園梓、賞レースの現場で感じた時代の変化「最初は『嘘だろ!』と…」

AI要約

馬場園梓がアジアン解散後にピン芸人として活動し、単独ライブや賞レースに挑戦する姿勢を見せている。

コンビとピン芸人の違いやネタ作りに苦労しながらも、楽しさややりがいを感じている様子。

過去のお笑い界と最近の変化、お互いを応援し合う『THE W』の空気に驚きを感じる馬場園梓のエピソード。

元アジアン・馬場園梓、賞レースの現場で感じた時代の変化「最初は『嘘だろ!』と…」

2021年6月にお笑いコンビ・アジアンを解散し、ピン芸人となった馬場園梓。コンビ解散時にお笑いを辞めることも考えたという馬場園だが、ピン芸人として単独ライブを行ったり、賞レースにも再挑戦するなど、意欲的に活動している。芸歴26年。長く活動する中でお笑い界の変化を感じることもあるそうで、昨年6年ぶりに『女芸人No.1決定戦 THE W』に出場した際に衝撃を受けた時代や変化や世代間ギャップを語ってくれた。

■出場者同士が応援し合う『THE W』の現場に驚き

2002年にアジアンを再結成し、約23年コンビとして活動してきたものの、コンビとピンでは全く違い、「1年目のような気持ち」「全く新しいジャンルに挑戦しているような感覚」と心境を語る馬場園。昨年3月にピン芸人として初の単独ライブを開催し、同年11月に第2回を開催、そして、今年9月から11月にかけて東京・大阪・山形で第3回「BBZ selection」を開催する。

ネタの作り方もコンビとピンでは全然違い、苦戦しているという馬場園だが、単独ライブを重ねる中でピン芸人のやりがいや楽しさを感じているという。

「最初は緊張が勝っていましたが、2回目の時に少し『楽しい!』という感情が湧いてきて、今3回目に向けてネタ作りをしていますが、楽しい気持ちがさらに増して、『早く見てもらいたい』という気持ちがどんどん湧き上がってきています」

昨年は『女芸人No.1決定戦 THE W 2023』に6年ぶりに出場。そして『R-1グランプリ2024』にも、10年以下の芸歴制限が撤廃され出場した。

長年活動している馬場園に、お笑い界の変化を感じることはあるか尋ねると、「めちゃくちゃ感じています」と即答。昨年『THE W』に出場した際に、昔との違いに衝撃を受けたと明かす。

「私が『M-1グランプリ』に出場していた20代の頃は、皆殺しの気持ちでやらないと生き残れなかったんです。誰かが優勝したり、決勝に行ったりしたら、『クソー! コノヤロー!』って(笑)。全然喜べないですし、自分なんて価値ないんだと追い込むし、生きるか死ぬかみたいな気持ちで『M-1』と向き合っていました。でも、『THE W』ができて、コンビで出場した第1回は始まったばかりなのでみんな探り探りやっていましたが、去年久しぶりに出場したら、みんな楽屋や舞台裏で『頑張って!』と応援し合って、めちゃくちゃウケた人に対して『よかったよ!』と声をかけていて。人のことを応援しているのが最初は信じられなくて、『嘘だろ!』とびっくりしました」

出場者同士が応援し合うことに最初は戸惑うも、次第に「素敵な空間」だと感じるように。

「お互いを認め合いながら戦う空間って私は初めてで、誰かが勝ち上がって喜んだことなんてなかったですが、同じ苦労をした者同士が集まって、同じ高みを目指して頑張っているわけで、その苦労をお互い称え合って、応援し合うというのは素敵だなと。1回戦2回戦と勝ち上がっていけばいくほど、これが本当の戦いの姿なのかもしれないと思うようになりました。聞けば最近の賞レース全般、時代が変わってそういう風になってきているみたいで、今はそんなにギスギスしていないんだなと変化を感じました」