「役立たずのブタ!」お茶の間騒然…ドロドロ劇が誰よりもハマっていた「小沢真珠」の昼ドラ演技

AI要約

昭和から平成にかけて、小沢真珠さんが演じた昼ドラ『牡丹と薔薇』、『赤い糸の女』、『新・風のロンド』について振り返る。

『牡丹と薔薇』では小沢さんが演じた香世の悪女ぶりが話題となり、強烈なセリフやエキセントリックな行動が視聴者を魅了した。

小沢さんは、香世役に全力で入魂し、社会現象を巻き起こすほどの大ブームを生み出したことが記憶に残る。

「役立たずのブタ!」お茶の間騒然…ドロドロ劇が誰よりもハマっていた「小沢真珠」の昼ドラ演技

 昭和から平成にかけて、お昼の時間を楽しませてくれた「昼ドラ」。数々の名作はあるものの、ドロドロの愛憎劇をインパクトのある演技で楽しませてくれた俳優といえば、やはり小沢真珠さんだろう。

 小沢さんが演じた昼ドラといえば、まず昼ドラで一世を風靡した『牡丹と薔薇』がある。さらに『赤い糸の女』、『新・風のロンド』も話題となった。そこで今回は、小沢さんが放ったインパクトのあるセリフとともに、これら3本の昼ドラを振り返ってみたい。

 『牡丹と薔薇』は東海テレビ制作、フジテレビ系列にて、2004年1月から全60回放送された昼ドラである。昼ドラにおいては異例のスペシャル番組が放送されるほど、人気を博したドラマだった。

 小沢さんが演じたのは主役でヒロインの香世。そして、もう1人の主役であるぼたん(真世)を演じたのは大河内奈々子さんだ。

 2人は出生に秘密があったが、それを知らないまま大人になる。ぼたんは香世のいる野島家の家政婦として働き出すのだが、ぼたんに対する香世のイジメが凄まじく、放送された当時は非常に話題を呼んだ。

 まず、香世が言い放つセリフが凄まじい。自分の要望にうまく応えられないぼたんに対して「役たたずのブタ! ぼたんじゃなくてブタよ!」と毒づくセリフはあまりにも有名だ。さらに、ぼたんを跪かせてストッキングを脱がせたり、頬を想いきっりつねったりと容赦ない。

 また、西村和彦さん演じる夫・由岐雄の浮気に怒った際には、夕食でなんと“財布”を焼いてソースをかけた“財布ステーキ”を提供するなど、常軌を逸した香世の言動はたびたび話題となった。

 現実ではなかなかお目にかかれないほどの“悪女”を演じた小沢さん。当時、その衝撃的なセリフや場面をどう捉えていたのかと問われると、“強烈なキャラクターに衝撃を受けたが、それと同時に「演じてみたい!」という強い思いと興奮を覚えた”と明かしている。

 ある意味、エキセントリックな役柄の香世に全力入魂したのが良かったのだろう。小沢さんの持ち前の演技力がここぞとばかりに発揮されており、たちまち社会現象を引き起こすような大ブームとなった。