「声が悪魔のように」男装姿で無愛想の“トラつば”土居志央梨、出演への不安と役作りの苦労

AI要約

土居志央梨が朝ドラ『虎に翼』での役について語る。

役作りや登場人物の関係性について明かす。

弁護士資格取得や新たな事務所名についての感想や考察。

「声が悪魔のように」男装姿で無愛想の“トラつば”土居志央梨、出演への不安と役作りの苦労

「主人公を伊藤沙莉ちゃんが演じるというニュースを見て“絶対見よう”と思っていたので、オファーは“まさか!”という感じで。台本をもらうまでは信じられない感じでした(笑)。家族はもちろん、(猪爪)直道役の上川周作との共演に(京都造形芸術)大学の仲間もすごく喜んでくれました」

 と語るのは、朝ドラ『虎に翼』で山田よねを好演している土居志央梨。

 寅子(伊藤沙莉)とは名律大学女子部で出会う。男装姿で無愛想。法律は“クズをぶん殴ることができる唯一の武器”と考え、たとえ自分に不利益があろうとも信念を曲げない。

「今まで女性らしい役が多かったので“自分にはたしてできるだろうか”という不安はありました。よねが女子部のみんなと違うところは恵まれない生い立ちで、すごくつらい過去を持っているところ。そんな“持たざる者”の逆襲じゃないですけど(笑)、常に時代を懸命にはい上がっていくところがよねにはあると思います」

 寅子にかけるきつい言葉は、よねの愛情表現。

「学生時代から“うっとうしい”と言うよねに対し、トラちゃんが“よねさん、よねさん”と構わずくる様子は、ふたりが仲良しの証拠だと思っています。よねが“うるさい”“アホ”って言うシーンを読み解くと、結局、よねがうれしいとき、照れているとき、そして(受けた)指摘が図星だったときなんですよね(笑)」

 ニコニコと明るく、どこか笑い上戸の土居。役とは大きなギャップがある。普段の声はよねよりも2オクターブほど高く、可愛らしい。

「よねという人には意志の宿った声、力強い声が似合うと思ったので。その声は家でひとりでしゃべりながら探りましたね。新潟編の間、撮影が空いて。久しぶりによねを演じるとき(声の)チューニングがよくわからなくなっちゃって。低すぎて悪魔のような声が出たり(笑)」

 長かった髪も、よねを演じるためにバッサリ。

「髪はショートヘアの役がきたときのために伸ばしていたので。むしろ“ありがとうございます!”と喜々として切りました。今ではスーツ姿の自分のほうが見慣れている感じで、周囲からも“カッコいい”“似合ってる”と言ってもらえるので、自信になりますね」

 よねは司法試験の筆記をクリアしても、口述で落ち続けた。しかし、ついに! 弁護士資格を手にした。

「台本を読んだときはもちろんうれしかったです。いちばんグッときたのは20週(8/12~)から着る新しいスーツに弁護士バッジをつけてもらったとき。ちょっと泣きそうになるくらいうれしくて。何十年越しの夢が叶ったというか。そして、こんな気持ちになるんだなと思って。よねとすごく気持ちがリンクした感じがしました」

 じゃんけんで決まった新たな事務所名は“山田轟弁護士事務所”。よねと轟(戸塚純貴)の男女を超越した友情について尋ねると、

「本当に相棒ですよね。轟の前では、よねもちょっとカッコ悪いところを見せられる。トラちゃんにはそれを見せないように振る舞っているので。そういう意味では安心できる相手。よねに轟がいて本当によかった。戦後の再会時、よねから“一緒に事務所をやろう”と轟を誘ってはいますけど、あれはよねも轟に救われたんだろうなと思います」