【ライブレポート】大人も子供もおおはしゃぎ!片想いが次世代への輪をつないだ浅草ワンマン

AI要約

片想いのワンマンライブ「からまるNOW!」が8月18日に東京・浅草花劇場で行われた。このライブは片想いの5年ぶりアルバム「からまるおも」のリリースを記念して行われたイベントで、東阪ツアーの一環として開催された。

片想いは和やかな空気でライブをスタートさせ、古い曲から最新アルバムの楽曲まで幅広いセットリストを披露した。観客は子供から大人まで、一緒に楽しむことができる空間が広がっていた。

ライブ終盤には片想いの輪を次世代につなげるメッセージが語られ、アンコールでは定番曲を熱狂的に駆け抜け、幕を閉じた。観客はお祭り騒ぎに包まれ、朗らかな雰囲気でライブを楽しんだ。

【ライブレポート】大人も子供もおおはしゃぎ!片想いが次世代への輪をつないだ浅草ワンマン

片想いのワンマンライブ「からまるNOW!」が8月18日に東京・浅草花劇場で行われた。「からまるNOW!」は片想いの5年ぶりアルバム「からまるおも」のリリースを記念して行われた東阪ツアー。東京公演は、8月12日の大阪・Shangri-La公演に続いて開催された。

■ 「片想いのワンマンショーを始めます!」

開演時刻を迎えると、まず姿を現したのは片岡シン(Vo)、MC.sirafu(G)、野村卓史(Key / グッドラックヘイワ)、加藤雄一郎(Sax)の4人。片岡は「今日はこんなにたくさんの人に集まっていただき、ほんまおおきに。僕たちStep By Stepのジャパンツアー、ここ浅草を皮切りに始まっていきます」と、架空のバンドStep By Stepになり切って挨拶すると「みんなの心の中にある道に。Step By Stepってどんな意味やろう。そんなことを考えながら歌っていきたいと思います」とやけに神妙な面持ちで語る。MC.sirafu扮する“元もろモロヘイヤ しゃかりきギターたっちゃん”がギターを奏で、歌われたのはまさかのTHE BOOM「島唄」。意外な選曲に笑いが起きる中、4人は演奏を続け、1番のサビを終えた頃にオラリー(Vo)が「やめてやめて! 何してるんですか?」と飛び出してくる。「今日はStep By Stepのワンマンじゃないよ。今日は片想いの『からまるおも』発売記念東京公演『からまるNOW!』じゃないですか」「ここはウージの森じゃないのか? そうか、ごめん! 片想いのワンマンショーを始めます!」というやりとりを経て、すべてのメンバーが舞台に登場。かくして片想いのツアーファイナルが和やかな空気で幕を開けた。

片想いは「東京フェアウェル」「田園都市ソウル」を披露し、その後片岡が「この曲を序盤に持ってくることで、自分たちの士気を高めようと。古い曲です。聴いてください」と言葉を紡ぐ。観客が舞台に熱い視線を注ぐ中、片岡がまたも「島唄」を歌うというくだりを挟みつつ、彼は「すべてを」をじっくりと歌い上げた。

■ 大人も子供も一緒におおはしゃぎ

2階にファミリーエリアが設けられたこの日のライブ。大勢の子供たちが自由に体を動かしたり、時に声を上げたりと、生活と地続きの音楽を鳴らす片想いらしい空間が広がっていた。その光景を見てオラリーは「めちゃくちゃ子供いますね。大人から子供まで」とひと言。片岡は「いろんな奇跡があるとしたらね、僕らが売れることだと思うんですよ。売れてやろうと思ってるんで、皆さん応援よろしくお願いします」と決意を言葉に。片想い屈指のアッパーチューン「V.I.P.」が披露されると、一般エリア、ファミリーエリアがともにはじけ、独特の高揚感が世代を超えて会場全体を包み込んだ。

この日片想いは最新アルバム「からまるおも」の楽曲も多数披露。「カラマルユニオン」ではカオティックな世界が展開され、「トランス=ロマンティック」ではゆっくり回るミラーボールの光とともにムーディなサウンドが届けられた。片岡の「大阪のライブにえんちゃん(遠藤里美)が急遽出てくれて。えんちゃんは今も片想いですから、いつか簡単に見れると思うので、そんな日を楽しみに待っていてください。えんちゃんが入ったことでよりヤバくなった曲……今日はいませんが心の中で補完してください」という言葉に続けて披露された「チェイサーブルース」では、しっとりしたセンチメンタルな歌声とメロディに観客が聴き入った。

■ 次世代へつなげていきましょう、片想いの輪を

ライブ終盤、定番曲「party kills me(パーティーに殺される!)」のイントロが流れ、歓声が上がる中、片岡は「本当にどうもありがとうございます。この曲をきっかけに子供たちがいっぱい来てくれるようになりました。次世代へつなげていきましょう、片想いの輪を!」と語る。「party kills me」から「踊れ!洗濯機」へとつなげ、明るさの中に感傷がにじんだ、片想いならではの空気の中で8人は舞台を去った。アンコールの拍手を受けて再登場した片想いは玉置浩二「田園」のカバーと「センチメンタル☆ジントーヨー」を駆け抜けるように演奏。それでも観客は飽き足らず、ライブはダブルアンコールに突入。「棒切れなど振りまわしても仕方のないことでしょう。」のイントロが流れる中、オラリーがグッズを慌ただしく開封し、片岡が曲中に勢いよく客席に投げ込む。にぎにぎしいお祭り騒ぎの中、片想いのツアーは朗らかな空気で幕を閉じた。

■ セットリスト

□ 「からまるNOW!」2024年8月18日 浅草花劇場

01. 東京フェアウェル

02. 田園都市ソウル

03. すべてを

04. 狂喜の山脈

05. 喪のニート

06. アニマレディオ

07. V.I.P.

08. カラマルユニオン

09. トランス=ロマンティック

10. バタ供のうた 

11. チェイサーブルース

12. ひかりの中からこんにちわ 

13. さよならこどもたち

14. いとしいな

15. party kills me(パーティーに殺される!)

16. 踊れ!洗濯機

<アンコール>

17. 田園(玉置浩二カバー)

18. センチメンタル☆ジントーヨー

<ダブルアンコール>

19. 棒切れなど振りまわしても仕方のないことでしょう。