【山里亮太さんインタビュー】『ねこのガーフィールド』「僕自身が父親になったことで、物語を見る目線や感謝のバリエーションが増えました」

AI要約

夏休み中の親子向け映画『ねこのガーフィールド』の吹替版に注目。山里亮太さんの声がキャラにピッタリ。

山里亮太さんは声優として多方面で活躍し、自身のキャリアを積んだ主演作として挑戦している。

日本でのガーフィールドの知名度や作品への想いを明かし、兄貴との思い出も交えてコメント。

【山里亮太さんインタビュー】『ねこのガーフィールド』「僕自身が父親になったことで、物語を見る目線や感謝のバリエーションが増えました」

さぁ、夏休みも後半戦! どう過ごそうか…と迷っている方にピッタリなのが、この『ねこのガーフィールド』。親子鑑賞に是非おススメです。しかも個人的な見解では、今回は吹替版がより楽しめそう。というのも日本語吹替版でガーフィールドを演じるのが、山里亮太さんだから。

オリジナル版でガーフィールドを演じるのは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラットさんで、もちろん上手ですし楽しいのも変わりませんが、山里さんのハスキーがかったあの声が、どうにもガーフィールドのキャラにピッタリなんです。ということで今回は、ガーフィールドの声を演じた山里亮太さんにお話しをうかがいました。

●山里亮太(やまさと・りょうた) 

1977年生まれ、千葉市出身。03年、お笑いコンビ「南海キャンディーズ」を結成、ツッコミ担当。お笑いタレント、MC、声優、ラジオパーソナリティとして多方面で活躍。現在は、バラエティー『あざとくて何が悪いの?』や、情報番組『DayDay.』でMCを務めるほか、多数のレギュラー番組をもつ。短編妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』(19年発売)のほか、執筆活動も。

「本当に僕なんかがやっていいのか? 嬉しいというよりも怖かった」とコメントされている山里さんですが、『名探偵コナン 戦慄の楽譜』(08)や『きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲』(12)、『ONE PIECE STAMPEDE』(19)、つい最近も『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』(23)ほか、誰もが知る人気アニメーションで既に何度も声優や吹替を経験されてきました。

そういう経験を積み上げての堂々の主演作かと、なるほど納得です! 

“僕なんて”と躊躇した後、“逃げて後悔するより、全力で挑戦しよう”と覚悟を決めたそうですね。

「ガーフィールドって世界中の誰もが知るキャラクターですから、光栄であるのは間違いないですが、それだけにすごく危険なことでもありますよね。逆の立場で考えたら、自分が好きなキャラクターがアニメ化された時に、イメージが違った声を聞いたときに感じる寂しさ……みたいな。それを観る人に感じさせたくない、という思いもありました。そんな時、やっぱり頭によぎったのは、娘が自分の作品を観て笑ってくれるかもしれない……という思い。それでダメ元でエントリーしました」

本作は既に世界的に大ヒットしていますが、実は私個人は、恥ずかしながら“ガーフィールド”のアニメーション作品を観たのは、本作が初めてでした。

「確かに他国ほどの知名度は、日本ではなかったかもしれません。かくいう自分もガーフィールドを初めて知ったのは、うちのやんちゃな兄貴が着ていた、どう見ても正規品とは思えないジャージに刺繍されたガーフィールドでしたから(笑)。そんな兄も本作への出演を喜んでくれるのではないか、と(笑)。僕も改めてしっかり見直したら、こんなに面白かったのか、と思いました。いろんなシリーズが見たくなったので、映画もシリーズになればいいなと思っています」