【ライブレポート】えびちゅう「ファミえん」初日、湖畔に舞い降りた妖精たちがファミリー巻き込み借り物競争

AI要約

私立恵比寿中学の夏の恒例野外ライブ「えびちゅう 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖2024」が、8月17日と18日に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきで開催された。初日17日の模様をレポートする。

■ 安本彩花がセクシーに桜木心菜をモノマネ。天候にも恵まれ、9人体制でパフォーマンス。

■ 天使ではなかった小久保柚乃と星名美怜。楽曲披露や借り物競走などでファミリーを楽しませる。

【ライブレポート】えびちゅう「ファミえん」初日、湖畔に舞い降りた妖精たちがファミリー巻き込み借り物競争

私立恵比寿中学の夏の恒例野外ライブ「えびちゅう 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖2024」が、8月17日と18日に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきで開催された。この記事では初日17日の模様をレポートする。

■ 安本彩花がセクシーに桜木心菜をモノマネ

「ファミえん」は2013年に初開催され、コロナ禍による中止を挟みつつ今年で10回目を迎えた。今回は桜木心菜が体調不良により欠席することが開催前日に決定。えびちゅうは9人体制で、天候にも恵まれた10回目のステージに臨んだ。

初日の山中湖畔は時折雨に見舞われたものの、開演時刻を迎える頃には太陽が差し込む。ステージ越しに富士山の山頂も望める中で「ebiture」が流れ始めた。大型LEDビジョンにはステージ袖でメンバーが歌う様子が映し出されるが9人はなかなか姿を現さず、えびちゅうファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)のざわめきは徐々に広まっていく。「ファミえん」名物のウォーターキャノンが開演を知らせるように高々と上がったところで始まった1曲目は、「ファミえん」が山中湖で初開催された2014年のテーマ曲「ラブリースマイリーベイビー」だ。“妖精”をイメージしたというキュートなドレス姿のメンバーは客席エリアの左右から現れ通路を駆け抜けてセンターステージへ登場し、ファミリーを驚かせた。

最初の各メンバーの自己紹介では、安本彩花が欠席した桜木になりきってしゃべるひと幕も。「今日もセクシーに行っちゃうわよ?」と妙に色っぽい口調で話す安本に真山りかは「そんな口調だったっけ?」とツッコみ、中山莉子は安本の顔前に桜木のうちわを掲げてフォローする。「YELL」「ほぼブラジル」といったナンバーで夏気分を盛り上げたあとは、ライブではひさびさの披露となった「マブいラガタイフーン」をパフォーマンス。客席ではイントロから大歓声が上がり、レアな楽曲にファミリーは大喜びした。

■ 天使ではなかった小久保柚乃と星名美怜

続くMCではこの日の衣装についてトークを展開。星名は「蝶々がいっぱい付いているんですけど、これは『妖精がかわいすぎて止まっちゃった蝶』なんです」と衣装のコンセプトを説明する。妖精さながらのかわいらしさに改めてファミリーから感嘆の声が漏れるが、小久保柚乃は「(風見)和香の背中には天使の羽が生えてるの。柚乃は生えなかったんだけど」と残念がる。星名が「天使はもうちょっと(位が)上だから」と諭すが、小久保は「あっ、美怜ちゃんもない!」と仲間を見つけて大喜び。星名は「もう一生遊ばないから!」と怒ってみせ、ファミリーの笑いを誘った。

「Family Complex」をパワフルに歌い踊ったあとは「TWINKLE WINK」「きゅるん」でキュートな魅力を振りまいた9人。さらに桜木・小久保・風見の加入以降では初披露となった「R-O-B-O-C-K」など、中盤でも多彩な楽曲をパフォーマンスする。徐々に傾き始めた太陽が山中湖畔を鮮やかに照らす中で歌われたのは「誘惑したいや」。9人は涼やかなボーカルでファミリーを魅了した。

■ 借り物競走のお題にステージ上で反省会

中盤のMCではメンバーが提案したメニューが楽しめる「ファミえん」名物のフードエリア「パクパクうーたん村」に話が及ぶ。昨年の「ファミえん」で仲村悠菜が提案したモツ鍋風スープを堪能したという中山は「今年もあるの知らなかったの!」と悔しそう。星名は名物メニューとなった「星名家の焼きおにぎり」について「改良に改良を重ねて、本当に星名家の味に近付けました。ね、ママ?」と客席の母親に同意を求めた。

小林歌穂の「『ファミえん』ですから私たちもはみ出していきたい。急ですがここで『借り物競走inファミえん』を開催します!」という言葉に続いて「はみだしGirl」へ。ここでメンバーはファミリーからお題のアイテムを借りるべく、安本チームと桜井チームの二手に分かれて会場中を探し回り、真山は自転車に乗ってファミリーたちに愛想を振りまいた。会場を巻き込んだ対決後のMCでは桜井チームのお題「ファミえん2023桜井リストバンド」が簡単すぎた、とメンバーがステージ上で反省会。「あっという間に2人見つかったもんね……」と苦笑いを交わした。

■ 「BLUE DIZZINESS」と花火が締めくくった初日

再びセンターステージに集結したえびちゅうは、ウォーターキャノンの水を全身に浴びながら「HOT UP!!!」を熱唱。「MISSION SURVIVOR」ではさらに放水銃を会場中にぶっ放し、ファミリーも自分たちもさらにずぶ濡れにしていく。大暴れのひとときから、夕日が差し込む中でファミリーをクールダウンさせたのは「summer dejavu」。9人は穏やかな表情で優しい歌声を届ける。そして安本がファミリーにタオルを用意するよう促すと、ここで「ファミえん2024」のテーマ曲として制作された最新楽曲「いろはにODORYANSE」を初パフォーマンス。ビートの効いたサウンドでオーディエンスの体を心地よく揺らした。最後の曲に入るところで星名は「2022年のリベンジしてもいいですか? ある曲のフリで『帰りたくない』を『帰りたい』って言ってしまったんですよ」と前置きし、「23回目のサマーナイト」へとつなげる。ファミリーとの別れを惜しむようなナンバーで締めくくられた。

アンコール最初の曲は「Knock You Out!」。欠席の桜木パートでは、今春行われた全国ツアー「the other side of indigo hour」でのパフォーマンス映像が流れ、ファミリーを喜ばせた。「Bang!Bang!Beat」で会場内を駆け抜けてセンターステージに移動したのち、えびちゅうが「ファミえん2024」初日のラストに選んだナンバーは「BLUE DIZZINESS」。えびちゅうの最新アルバム「indigo hour」のタイトルの由来となった夕暮れの深く濃い青空、ブルーアワーの空に花火が打ち上がり、メンバーもその光景をファミリーとともにうれしそうに眺めた。

■ セットリスト

□ 私立恵比寿中学「えびちゅう 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖2024」2024年8月17日 山中湖交流プラザきらら シアターひびき

01. ラブリースマイリーベイビー

02. 青春ゾンビィィズ

03. YELL

04. ほぼブラジル

05. マブいラガタイフーン

06. CHAN-CHARA-CHAN

07. Family Complex

08. TWINKLE WINK

09. きゅるん

10. R-O-B-O-C-K

11. 全力☆ランナー

12. 誘惑したいや

13. はみだせGirls

14. オメカシ・フィーバー

15. HOT UP!!!

16. MISSION SURVIVOR

17. summer dejavu

18. いろはにODORYANSE

19. 23回目のサマーナイト

<アンコール>

20. Knock You Out!

21. イート・ザ・大目玉

22. Bang Bang Beat

23. BLUE DIZZINESS