水川あさみ“道上”、高岡早紀“浩子”との直接対決は完敗だったが新たな事実に辿り着いた<笑うマトリョーシカ>

AI要約

道上は清家の母・浩子に直接会い、彼女に質問するがかわされてしまう。

道上は支援センターで清家に会うために訪れるも、支持者たちから反発を受ける。

山中が浩子の過去を調べる中で新たな事実が明らかになり、浩子の謎が少しずつ明らかになっていく。

水川あさみ“道上”、高岡早紀“浩子”との直接対決は完敗だったが新たな事実に辿り着いた<笑うマトリョーシカ>

水川あさみが主演を務める金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第8話「記者VS政治家母!知られざる親子の秘密」が8月16日に放送された。清家(櫻井翔)母・浩子(高岡早紀)と会うことができた道上(水川あさみ)は、疑問に思っていたことを直接問いただすが、スルリとかわされてしまう。(以下、ネタバレを含みます)

■人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス

同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。

印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家一郎と、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉。その2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上は、彼らの隠された過去を探っていく。

道上の社会部時代の先輩記者・山中尊志を丸山智己、道上の後輩記者・青山直樹を曽田陵介、道上の元夫・旗手健太郎を和田正人が演じる他、謎の女役で高岡が出演。

さらに、清家と鈴木の福音学園時代の同級生・佐々木光一を渡辺大、大手新聞社社会部の敏腕記者だった経歴を持つ道上の父・兼高を渡辺いっけい、清家の実父で、官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝を加藤雅也、明るく前向きで肝がすわっている道上の母・香織を筒井真理子が演じている。

■直接対決は完敗、浩子の方が一枚も二枚も上手だった

清家(櫻井翔)の母・浩子(高岡早紀)に会えた道上(水川あさみ)。ここぞとばかり、「あなたは息子さんを操って、一体何をしようとしてるんですか?」と直接問い詰めるが、「そういえば、あなたは息子さんがいるわね。うまくやれてるの? まだ8歳でしょ? 仕事もいいけど、絆を強めるために子どもの頃はなるべくそばにいてあげなきゃダメよ」と言い返され、道上は返す言葉もない。

さらに「強引な取材で大変な目に遭ったのに、まだ懲りてないの?」と、痛いところを突かれ、口ごもってしまう道上に、「自分のことを心配した方がいいんじゃない。いざという時に後悔しても遅いよ」と警告とも言える言葉を浩子から投げかけられてしまった。

■清家からのメモには「くれぐれも無茶しないで」というメッセージが

言われっぱなしで終わるわけにはいかない道上は、「夫が待ってるので」という浩子の言葉から再婚していることを知り、後をつけて家と現在の夫の姿を確認した。

後輩記者の青山(曽田陵介)から連絡があり、清家が故郷の松山に戻り、佐々木の店「春吉」で会食する予定だと知らされた。すぐに道上は店に向かうが、清家はすでに帰ってしまっていた。

しかし、道上のSNSのポストで、道上が愛媛に来ていることを知っていた清家は、佐々木にメモを託していた。その内容は「くれぐれも無茶はしないで」というもの。

佐々木から、翌日、支援センターで清家が公演を行う予定だと聞き、道上は清家に会うために支援センターを訪れた。

■支援センターで、清家の支持者たちからの猛反発を受ける

支援センターに到着した道上だが、清家の政策に批判的なジャーナリストだと言われ、支持者たちから猛反発を受けてしまう。「帰れ!」の大合唱の中、清家自身が現れ、騒ぎは収まったが、「無茶はしないでって、伝えたはずですよ。気をつけて」と清家から忠告される。

愛媛では、浩子に会うことができて、彼女が再婚していることも知った。そして、清家とも会うことができた。多く会話を交わすことはできなかったが、清家のメモと言葉はまた今後ヒントになることもあるのではないだろうか。

■山中が浩子のホステス時代を調べた中で現れた新事実

道上が愛媛に行っている間に、山中(丸山智己)は銀座でホステスをしていた頃の浩子について調べていたが、その時に店で名乗っていた名前が「劉浩子」だったことが判明した。亜里沙が脚本のペンネームに“劉麗蘭”の名前を使っていたことを思い出した道上は、それが浩子の本名なのではないかと考えた。浩子の親戚の家があったという御徒町の中華料理店を訪ね、浩子の母、つまり清家の祖母が“劉英華”という名前の中国人だということに辿り着いた。

清家が政治家を目指すきっかけとなったのは祖母。その祖母は中国人であることが、清家の政策の中で在留外国人に関する問題が大きいことに表れているのではないだろうか。祖母の劉英華が酔うたびに言っていた“封筒”“空調”に似た中国語の意味が「復讐」だったことも分かり、点と点がつながっていく。

浩子の過去が少しずつ明らかになってきたが、祖母の存在など、まだまだ謎な部分が多い。道上が次はどこから切り込んでいくのか楽しみだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

※兼高の高は正しくは「はしご高」