干されている訳じゃないのに…『キスマイ』テレビ出演激減のウラで増す『Snow Man』の存在感

AI要約

『Kis-My-Ft2』の露出が激減しており、地上波での活躍が薄れつつある。

グループの存在感が薄れる背景には、リーダー格の北山宏光の脱退が大きく影響しており、それにより各局との繋がりや仕事が不振になっている。

キスマイのメンバーは、北山のパイプ役や活躍の場を失い、新たなグループ「Snow Man」に取って代わられる動きもある。

干されている訳じゃないのに…『キスマイ』テレビ出演激減のウラで増す『Snow Man』の存在感

『Kis-My-Ft2』(以下『キスマイ』)の露出が激減している。

『キャイ~ン』と共に10年以上共演していた『もしもツアーズ』(フジテレビ系)のレギュラー放送が’22年9月に終了し、特番に。デビューの翌年から11年も続いていた『キスマイBUSAIKU!?』(’17年から『キスマイ超BUSAIKU!?』フジテレビ系)は、リーダー格だった北山宏光の脱退が発表された直後の’23年9月に終了した。それから1年近くが経つが、地上波での存在感は減るばかりだ。

「唯一、テレ朝で長年続いていた深夜枠の冠レギュラーは『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)。GP帯に進出しましたが、キスマイの番組という印象は極めて薄い。ロケでは身体を張った検証で頑張っていますが、共演するお笑いコンビ『サンドウィッチマン』の2人の絶妙なツッコミや進行の巧さで、笑いに昇華している印象は強いですね。『サンド』の二人で持っていると言ってもいいでしょう」(放送作家)

グループとしての音楽活動も決して好調とは言えない。北山脱退後の今年1月に発売されたニューシングル「HEARTBREAKER」もSNSなどで《北山くんが抜けて明らかに歌唱力が落ちた》《正直、魅力半減》といった書き込みが見られ、評判は芳しくなかった。7月5~7日に開催された東京ドーム公演では、チケットが売れず、転売価格の相場が「10分の1に暴落」という報道もあったほどだ。

メンバーが何か問題を起こしたわけでもないのに『キスマイ』の存在感は、どんどん薄れている印象だ。

「こうした背景には、やはり北山の退所が大きく影響したといわれています」(テレビ局ディレクター)

どういうことだろう……。

そもそも、キスマイの躍進には『SMAP』のチーフマネジャーだったI氏が大きく関わっていた。I氏がキスマイも担当することになったのは’11年3月のことだ。

「SMAPのみを担当してきたIさんは、フジテレビやTBSに太いパイプをもっていたこともあり、フジテレビ系の『もしもツアーズ』や『キスマイBUSAIKU!?』、TBS系の『Kiss My Fake』の話がすぐに決まったのです。テレ朝では『濱キス』といって、『よゐこ』の濱口優さんにバラエティの基礎を鍛えてもらう番組がスタートし、キスマイはどんどんバラエティのスキルを上げていきました。北山は現場でプロデューサーやディレクターと個人的な親交を深め、キスマイのメンバーのためのパイプ作りも担っていたのです。

メンバーの横尾渉や千賀健永など“後ろの4人”の中の2人が『プレバト!!』(MBS・TBS系)の俳句検定で活躍するきっかけを作ったのも北山でした。グループの中で最初に出演した彼の頑張りにスタッフが驚き、他メンバーの出演が増えていったことは総合演出の水野雅之氏もインタビューで何度も明言しているほどです。I氏がSMAPと共に事務所を抜けた後は、I氏の分も一層、北山がパイプ役として奮闘していたのです」(制作会社スタッフ)

“後ろの4人”の中には、ライブでヲタ芸を披露するほどのアニメオタクで知られ、音楽番組に引っ張りだこだった宮田俊哉もいる。しかし、各局との繋がりの要石だった北山が抜けたことで、その活動には翳りが見え始める。

「北山がキスマイから抜けた途端、その仕事が『Snow Man』に取って代わられているのです。たとえばアニメ特集が企画されると呼ばれるのは宮田ではなく、いまは『Snow Man』の佐久間大介の一択。スタッフ会議などでもゲストを誰にするかという話になると、プロデューサーから『佐久間1本で』と指名があがるような状態なんです」(前出・スタッフ)

バラエティ番組でも、かつては二階堂高嗣がよく呼ばれていた印象だ。しかし、ある番組ディレクターは、ここにも変化があったと明かす。

「最近はすっかり向井康二が呼ばれるようになりました。『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)や『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)で頭角を現している向井は、関西ジュニア時代から『ダイアン』の津田篤宏率いる“津田軍団”のメンバーでもあり、在京局でも“笑いのわかる子”として知名度を上げてきました。

フジテレビの夏のイベント『お台場冒険王2024』でも『ドッキリGP』のキャラ、『マッサマン』としてサプライズ登場し、子供たちに大人気なのです。こうしたキャラクターも、以前なら二階堂に回ってきてもおかしくなかったのですが、番組サイドも『キスマイ』よりもフレッシュな『Snow Man』のほうを求めているような状態です」

グループのリーダー格でもあり、各番組とのパイプ役でもあった北山が抜けた穴は、あまりにも大きかったようだーー。

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